このトレーニングの目的と特徴
「図形線結び」は、見本で示された図形の順番とおりに、見本の下にある図形を線で結んでいくトレーニングです。このトレーニングの目的は次の通りです。
・順番を記憶するワーキングメモリーを養う
・手と目の協調的な動きを養う
・目線を上下左右ななめなど多方向に移動させる見る力を養う
・形の把握など、目で情報を集める能力を養う
・注意力を養う
このトレーニングの最大の特徴は、
順番を瞬時に記憶していくこと
目線の動きが上下左右、ななめなど多彩である
お子さんの中には、瞬間的に記憶することが苦手であったり、目線を上下させることが苦手な子がいます。こういったお子さんは、板書が苦手だったり、文章を読んで理解することが苦手な場合があります。
また、瞬時に記憶する能力(ワーキングメモリー)は勉強だけでなく、会話や日常生活などありとあらゆるところで使う能力です。このメモリーが弱いことで、自分が持っている能力を十分に発揮できなくなることがあります。
このトレーニングをスムーズに行うためには、順番を瞬時に記憶しておく必要があります。これによって、ワーキングメモリーを養うことができます。
また、図形を線でむすぶとき、その図形の位置はランダムです。下から上に線を結んだり、左から斜め上に線を結ぶこともあります。多彩な方向に目線を移すことで、目の動きを養うことができます。
このふたつの特徴をもつトレーニングが「図形線結び」です。
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