「キリマンジャロ」っていう曲をご存知ですか? 小学校5年生で習うみたいです。とてもキャッチーな曲なので、頭からメロディが離れません。
ちゃちゃちゃちゃー どうも、ゆーです。
しかも、タブレットでメロディを打ち込んで演奏しています。ずっと流れているキリマンジャロ。
さて今回は、専門職が考えたお手伝いを習慣化できる『5つのコツ』をご紹介します。
じつはお手伝いだけでなく、普段の生活のなかで習慣化したい行動にも活用できますよ!
では、どうぞ。
①興味の芽を見つける
子どもは大人がやっていることに興味津々です。もしも、子どもが大人のやることを見ていたら…
やってみる??
声掛けをしてみてください。
もちろん子どもがやるより、大人がやったほうが断然早いですし、きれいです。そんなことはわかっています。ここでお母さんが「私がやるからいいわ」とか「やらなくていい」とか言われたら、子どもの興味の芽生えはつぶれてしまいます。
「やってみたい」「おもしろそう」この興味の芽生えをキャッチすることが大切です。
②子どもの発見を聞く、そしてよろこぶ
興味を持つと、子どもたちは自分がやってみたこと、発見したことを両親に伝えたくてしょうがないんです。聞いてほしいんです。
ねぇねぇ、お母さんみて、きれいになったでしょ!これをこうやったらきれいになったんだよ!
この時に、あなたはどう声掛けしますか?
そうなんだ、そうやるときれいになったんだね!
自分で気がついたんだね!
また、子どもへのアドバイスにも気を付けたいですね。親心としてのアドバイスしたいのはわかりますが、言い方によっては子どもが行った行為を「否定」することにもなりかねません。もしどうしてもアドバイスしたかったら、物をはさんで伝えてみましょう。
この新しい洗剤使ってみる?ここをこうすると、もっと汚れが落ちるかもよ!
古い歯ブラシあるから、つかってごらん?細かいところまでおそうじできるようになるよ!
これなら、否定せずに言いたいことが伝えられます。新しい掃除用品への興味や研究心にも火がつくかもしれません。
親の声掛けの工夫で、こどものやる気は変化していきます。こどもの気持ちに寄り添う声掛けが、次のモチベーションにつながります。
子どもが一生懸命発見したことや工夫したことに、否定やダメ出しは不要です。
③「うれしい」「ありがとう」を伝える
ほめる言葉にはいろいろありますが、親の気持ちや感情を含ませるとより効果的です。
それをやってくれたんだね。ママはとってもうれしいよ!
嬉しいという感情を素直に伝えます。また、「ありがとう」感謝する気持ちをつたえるのも良いですね。ほめるということや認めるということは、子どもにとっては大きな報酬です。また、大人が素直に感情を表現することで、うれしいやありがとうの言葉を素直に喜べる心をそだてることができます。
お金やご褒美もときには良いですが、それ以上に愛情いっぱいの声掛けがなにより大切です。
④普段できていることを認める
最初は頼まれてお手伝いをして、それをほめるという構造が生まれたとしても、それが当たり前になってくるとほめることをしなくなる場合があります。
毎日家事をしているのに、誰もみとめてくれない…
お母さん(もちろんお父さんも)は毎日家事をしますよね。それを認めてくれるだけで、気持ちが変わります。大人も子どもも一緒です。だからほめるではなく、認める。あなたのしていることを、両親はしっかり見ているよって伝えてあげます。
おそうじやってくれたんだね!
お手伝いだけでなく、普段から自分で出来ている、やっていることを認める声掛けをすると、お手伝い以外の行動も変化してきますよ。
子どもややっている行動そのものを、言葉にして声かけするだけでいいんです。
⑤「やってみた」それだけで大成功
上手とか下手とか、そういったことは関係ありません。繰り返していけば、上手にできるようになってきます。まず、「やってみた」だけでも、子どもにとっては大きな一歩です。
このスタートできたことを、しっかりと認めてあげましょう。
どんなことでも、行動にうつしただけで素晴らしいのです!!
結果はあとからついてきます。
文献からみるお手伝いの効果
保護者にお手伝い時に褒めてもらう、感謝してもらう、あるいは報酬をもらう児童は、家庭で分担している仕事を続けていきたい割合が高かったという報告があります。
また、ご褒美がもらえるという理由よりも、自ら進んで手伝いたいからお手伝いをする児童の方が、生活技能や自尊感情が高かったという結果でした。
やはり、ご褒美などの物による報酬よりも、子どもの自発性を高めお手伝いのモチベーションを高めたほうが、子どもの技術や自尊心をそだてるということが言えます。
両親が子どもに対してどのような声かけをするのかによって、その子に与える影響は大きく変わってくるのです。
実例からみる良い循環の作り方
最後に、わが家の実例を通してお手伝いの習慣をつくるための良い循環作用を解説します。
我が家の子供たちはわりと自分からお手伝いをしますが、とくに三男はおそうじが好きで、言われなくても風呂掃除やキッチン周りの掃除をしてくれます。
三男がどうやって「おそうじ」がすきになったのか、そのプロセスを図で見てみましょう。
はじめは、私がやっていたお風呂掃除に興味をもったところが始まりです。実際にやってもらいました。
家族がみんなで喜びました、きれいになってうれしかったようです。するともっとやってみようと、モチベーションが上がりました。また、やってみました。また家族によろこばれました。
そして、前よりも上手になったので、もっときれいになりました。汚れが落ちるという結果が目に見えることで「充実感」や「達成感」を味わうことができました。いつしかそれが自信になっていきました。
さらにモチベーションが上がったことで、新しい掃除用品に興味をもったり、こうやったら汚れが落ちやすいという発見、工夫をするようになりました。もっと興味が湧きました。
効果的に「ほめる」「認める」の声掛けをすることで、良循環を作ることができています。家庭内で自分の役割を見つけることができたのも、モチベーションが高まった理由です。
まとめ
お手伝いは、子どもの自尊心を高め、家庭の一員であるという意識をそだててくれます。
時には、お子さんと一緒に会話しながら、家事をやってもよいかもしれませんね!それをきっかけにお手伝いにつながるかもしれません。
お読みくださって、ありがとうございました。
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引用文献
・黒川 衣代他:児童の家庭での仕事分担の実態と家庭生活,生活技能,自尊感情. 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 68(0), 39, 2016
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