雨がしとしとふる帰り道、ふと太陽が顔をのぞかせた瞬間。大きな虹が浮かび上がりました。
自然の神秘。
自然の神秘。
虹をみたの久しぶり どうも、ゆーです。
なんだかテンション上がっちゃいますよね。虹、とてもきれいです。
さてさて、今回は、小児のリハビリとはちょっと違うかもしれませんが、違わないかもしれません、
どっちだよ!ということで、
お題はこちら
「動作を強要しない」というおはなしです。
どういうことかといいますと、私たち療法士が運動療法を行うときは、
たとえば
「足を上げてください」「肩を動かしてください」「ここをこう動かしてください」「グーパーしてください」
たとえば
「足を上げてください」「肩を動かしてください」「ここをこう動かしてください」「グーパーしてください」
いろいろな指示を患者さんに出します。
ごくごく当たり前の光景です。麻痺や体の障害があまりない人であればこれでも問題ないでしょう。
でも、私たちが対象とするような患者さんは脳卒中やあるいは骨折などで怪我をされた患者さんです。
自分自身の筋肉をどう使うのかとか、自分の体の使い方がきちんと整っていない患者さんが動きを無理やりだそうとすると、代償動作が生じてしまう結果になります。
代償動作とは、たとえば手が麻痺している患者さんが、手をあげようとしてもなかなか手を上手にあげられませんから、体を反らせてむりやり手が上がっている状況をつくりだそうとします。この体を反らせる動きを代償動作といいます。手の動きを体を反らせるうごきで代償するわけですね。
これをくりかえしているとどうなるのか?
手を動かせという脳の命令が、体を反らせるという動きと結びついてしまい、手を動かそうとすると、手ではなく体が反応するようになります。
もっと極端なことをいうと、手を動かしてくだいとこちらが指示した瞬間、体を反らせる動きを一番初めに行うようになります。運動のイメージから、変わってしまったと捉えることができますね。
これでは、リハビリが逆効果にもなりかねません。
手を動かしたいのに、手ではない違うところが動いちゃうわけですから。
私たちは、患者さんが自分で動きを考えて、自分自身で運動を作り出せるようにリハビリを工夫する必要があります。
では、どのようにすればよいか?
ひとつは、「他動運動」からスタートする。
他動運動とは、患者さんは力をつかわずに、セラピストが患者さんの手や足の関節を動かすことです。
他動運動とは、患者さんは力をつかわずに、セラピストが患者さんの手や足の関節を動かすことです。
患者さんのかわりに、セラピストが手足の関節を動かすことで、変な力が入らずに患者さん自身は自分の手足の動きに集中することができます。そこで、自分の手足の動きを感じてもらうのです。
もうひとつは、なにかを感じ取ってもらう。
たとえば、グーの手をしてみてください。グーになっているということは、手の指は閉じていますね。そこにボールがあったとしますね。
「このボールの大きさや硬さを確かめてください」
このような指示がだされたらどうしますか?
脳は考えます。このボールの大きさ、感触を知るには、まず手を開いて、ボールを手の中にいれなければならないと。
すると、脳は命令をだします。握っている指の力を緩めろという命令と、指を伸ばせという命令をだします。
すると、脳は命令をだします。握っている指の力を緩めろという命令と、指を伸ばせという命令をだします。
ほら自然に指が開きました。
「手を握ったり、伸ばしたりグーパーしてください」という運動の強要はしていません。
大きさや硬さを確かめてくださいといっただけです。それをもとに自分の脳が運動を作り出したわけですね。
運動は「知覚の探索」といわれています。体を介して外の世界、外部環境とのやり取りをしてもらう中に運動が生まれるわけです。
(スマホあるいはPCの画面から数m離れてみてください。細かい部分がごまかされて上手っぽい絵になります)
ちなみに、小児リハビリや療育では、ほとんど運動の強要ができません。
言葉の発達が遅れているお子さんや、そもそもお子さんにとってただの運動は面白くないからですね。そんなのほとんどやってくれません。
だから、おもちゃを分析し、遊びのなかのこのような脳から自然に運動を作り出すプログラムをおりまぜて、おもちゃをつうじて練習するわけです。
お読みくださってありがとうございました。
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