わが家には犬が一匹おりまして、シャンプーをしてあげました。あと、爪切り。
わたくし、実は犬のアレルギーがありまして…。そんなにひどくないのですけれども。犬の皮膚とかそういうものに触れるとアレルギー反応がでます。
今回、みごとに蕁麻疹がでました。かゆい、かゆい。
わたくし、実は犬のアレルギーがありまして…。そんなにひどくないのですけれども。犬の皮膚とかそういうものに触れるとアレルギー反応がでます。
今回、みごとに蕁麻疹がでました。かゆい、かゆい。
猫アレルギーもある どうも、ゆーです。
かわいい動物たちのアレルギーはつらいです。猫にいたっては、かなり強いアレルギー反応が出てしまうので、残念ながら飼うことはできません。犬はギリOK。
さて、私は病院で小児リハビリ以外に認知症外来も担当しております。発達障害と認知症、年齢は子供と大人で違いますが共通している部分があったりします。それはたいへん興味深く、認知症のことも調べるととても参考になることがあります。
認知症の方のなかには、身近な人の顔がわからないとか、あるいは全然別のひとをみて自分の家族と思い込むといった症状をみせる患者さんがいます。
今回は、人の顔を認識する脳の働きというおはなし。
人の顔を認識する脳の経路
私たちは、人の顔を認識するときに2つの経路をつうじて認識しています。
ひとつは、視覚野から下縦束をとおって側頭葉に至る経路で、意識的な顔の認知に関わります。
(作成:セラピストゆー:無断転用禁止)
(作成:セラピストゆー:無断転用禁止)
もうひとつは視覚野から下頭頂葉を経て大脳辺縁系に至る経路で、無意識的な顔の認知に関わっています。ちなみに、大脳辺縁系は、アニメーションでは脳の外側が色づいていますが、脳の内部のほう大にある部分です。
(作成:セラピストゆー:無断転用禁止)
無意識的な顔の認識はある感情に関係している
この無意識的な顔の認識はある感情に関係しています。その感情とは、親近感です。親しい人の顔、身近な人の顔をみたときに私たちは、親近感をかんじますね。
また、家族や親しい人の記憶をするときには、顔という視覚情報とあわせて感情や情動も一緒になって記憶されています。自分の子供だったら愛おしいとか、妻・夫であれば愛情とか好きだとか、そういった感情も込で記憶されており、こういった記憶を基盤として、人を認識しています。
ようするに、今、目の前にいる人の顔の情報からは、顔の形と感情を感じ取っています。それを頭の中で顔の情報と感情の記憶と照らし合わせ、親しい人か、それはいったい誰なのかを判断しているわけです。
なぜ、認知症の人は親しい人を認識できないのか
認知症のひとは脳の機能低下によってあるミスマッチがうまれます。
認知症で顔がわからなくなった患者さんは、意識的に顔の認識はできていても、この無意識の顔に認識、つまり親近感を生じないという可能性が考えられています。
たとえば、自分の妻の顔を見たときに、顔の形は認識できます。ても、先に述べたとおり親近感や愛情という感情を認識できない。一方、頭の中の記憶では親近感や愛情がくっついた妻の顔が思い浮かぶわけです。
現実に見ている顔と、記憶の中の顔、同じような妻の顔なんだけれども、記憶に残る妻を見た時に感じたあの親近感や愛情がわいてこない。
「似ているけども・・・親近感は感じないし。似ているけど別人」と誤認してしまうわけです。
感情や情動に色付けされた顔の記憶といいますか、そういった個人的な要素がからんだ記憶を基盤に判断しているので、そうなるのです。
さらにいうと、みかけは妻とは違う人物であるのもかかわらず、記憶の中にある妻と同じような親近感を感じた場合は、顔は違うけれどその人を妻だと誤認することもあります。
脳のネットワークはとても高度で高性能です。だから、複雑な思考や行動ができるわけですけれども、その歯車がどこかで噛み合わないと、誤って認識されてしまいます。脳のネットワークや結びつき方は、人それぞれ違います。個人的な感情や情動とも結びついて脳のネットワークは構築されていることがわかります。
まとめ
顔はわからなくなっても、愛情や親近感、愛着などという感情はその人の中で残っていて、その記憶をベースにして顔を認識しているからこそのミスマッチ。現在では親しい人を正しく認識できなくなってもなお、その人の記憶の中には愛情や親近感といった感情と一緒に大切な人はずっと存在しているわけですね。なんだか少し寂しいような、でもロマンがある。そんな話でした。
お読みくださってありがとうございました。
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引用文献
・長濱康弘:アルツハイマー病とレビー小体型認知症の誤認と妄想。Japan Journal of Neuropsychology 36.pp77-pp84.2020
・長濱康弘:アルツハイマー病とレビー小体型認知症の誤認と妄想。Japan Journal of Neuropsychology 36.pp77-pp84.2020
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