もっと知りたい小児の知識リハビリ専門解説!

専門解説! 子どもは他者をいつどのように認識する?五つの段階

4男がけがをしました。そんな大きなけがではありませんが、やはり心配なものです。
全てのけがを防げるわけではありませんが、予測することはできます。危ないことはルールを設けることで事前に防ぐこともできます。子どもを守るために、ルールは必ず必要です
それぞれの場所で、これらはきちんと取り組んでもらいたいと思います。

どうも、ゆーです。
大人が決められたルールや確認業務を怠ったことで起きてしまった悲しい事故も、つい最近ありましたね。ほんとうに心が痛みます。

さて、これまでの記事で「他者とのかかわりを通して学習する」という話をしてきました。
専門解説! 必見!大人の役割はココにあり「発達の最近接領域」の話
必見の学習モデル「媒介学習体験」の話

では、子どもはどの段階で他者という存在をどのように認識するのでしょうか?
Rochatは5つの段階に分類しました。

第一段階 (生後6~8週)
ダブルタッチのような自分の身体を確かめるような行動を基盤として、他者と自分を区別しています。
第二段階 (生後2~3か月ころまで)
このころは、他者とほほ笑みやその他の情動をともなったやり取りを通じて、他者を社会的な存在として認識していきます。

第三段階(生後2~7か月ころ)
他者のなかでも主に養育者とある種のパターン化したやり取りを経験していくことによって、他者との反応を予測するようになります。このころはあやすと笑うなど社会的微笑が出現するようになります。

第四段階(生後7~9か月頃まで)
このころは自分の行動のために他者の表情を利用する社会的参照行動、他者が見ているものを自分もみて注意を共有する「共同注視」ができるようになります。
この時期の共同注視は、他者の視線や行動に追従するという「応答的共同注視行動」と呼ばれています。

第五段階(9か月~1才半頃まで)
自ら積極的に他者を巻き込み経験しようとしたり、他者と協力するという感覚も出てきます。
自分から他者の行動をもとめていくということで「始発的共同注視行動」とよばれます。

子どもたちがどのような段階を踏んで他者とかかわりを持っていくのかを知ることは、両親はもちろん、支援をする大人にとっても重要です。大人と子どもが一緒に同じ場所、課題、注意、情動を共有していくことで、子どもたちは学び育っていくわけですから。その子のレベルに応じた対応も必要になってくるわけです。

お読みくださってありがとうございます。

皆様にお願いがあります。 このブログを多くの人に読んでいただくため、また出来る限り長くブログの活動を行っていきたいと思いますので、応援のために下のボタンをポチっと押してください。にほんブログ村 健康ブログ セラピストへ にほんブログ村 子育てブログへ にほんブログ村 子育てブログ 子育て情報へ
にほんブログ村
皆様にお願いがあります。 このブログを多くの人に読んでいただくため、また出来る限り長くブログの活動を行っていきたいと思いますので、応援のために下のボタンをポチっと押してください。にほんブログ村 健康ブログ セラピストへ にほんブログ村 子育てブログへ にほんブログ村 子育てブログ 子育て情報へ
にほんブログ村
シェアする
therapistyuをフォローする
ブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
ゆーのおもしろ発達学 〜子育て・発達障害・グレーゾーン・小児リハビリなど〜

コメント

タイトルとURLをコピーしました