ただいま、なぞり書きの続編を作成中です。いろいろな要素を詰め込みたくなってボリューム満点。そこからシンプルな形にするのが、大変な作業です。
いろいろ捨てられないわたし どうも、ゆーです。
本当に必要なものを選択するって、難しいですね。
さて、このシンプルさについて、かのスティーブジョブズ氏はこのように述べています。
シンプルにするのは複雑にするより難しい。シンプルなものを作るには、思考もスッキリさせる大変な努力が必要なんだ。
スティーブ・ジョブズ
深い言葉です。いらないものを捨てるにも、努力が必要なんですね。
私は、スティーブ・ジョブス氏の言葉やプレゼンテーションを動画で見たりしています。本人が話す言葉のチョイスや演説の仕方を学びたいと思っているからです。
その時に必要なのが、そう「英語」です。
英語がもっと堪能になれば、きっと世界が変わるはず! 子どもたちにも、もっと英語を学ばせたい!
子どもに英語を習わせたい。でも、英会話スクールや英語教材って効果があるのかしら?
何から始めればよいかしら?
あなた自身も、そう思ったことはありませんか?
ずばりお答えします。
「英会話スクール、英語教材ともに効果あり!」
その理由はいたってシンプルです。それは、
英語に触れ合う環境が身近にあるから!
ネイティブ・スピーカーと話す機会をつくる英会話スクールや、子どもが楽しく学べる英語教材は、英語に触れ合う機会の少ない日本の家庭において、人工的に英語環境を作り出せるたいへん大きなメリットがあります。
これからさき、子どもたちの環境は大きく変化していきます。子どもが将来仕事に就くときに、日本国内だけでいいんでしょうか?
学校や仕事の選択先を、世界に広げよう!!
今回は、子どもの英語能力を向上させるためのポイントについて解説していきましょう。
早期の英語教育は、早さだけでなくインプットの量が重要
早くから英語学習は効果があると言われていますが、英語に触れあうインプットの時間が重要であるという報告があります。
この図を見てください。
英語学習開始の年齢から大学生に至るまでの期間において、1,600~2,200時間のインプットがあった場合の研究データです。
しかし! 一方で、こんなデータも存在します。
英語に触れる時間が1500時間未満の場合、学習を開始した年齢の影響はあまりなかった。
つまり、英語学習の効果を高めるには「早くからの学び」に加えて、英語に触れる「インプット」の時間が重要なことがわかります。
残念ながら、まだまだ日本では毎日英語と触れ合う機会はとても少ないのです。
だからこそ、英語の力をつけたい、英語力を身に着けたいのであれば、
早くからスタートする、そして毎日継続して英語と触れ合う環境を作る
これが英語学習の効果を高めるポイントです。
今からでも遅くはありません。
今すぐスタートすることが、この先の英語力、そしてインプットの量に関わってきますよ!
英語は学習ではなく、自然に身に着く
赤ちゃんの脳は無限に可能性を秘めています。
それは「どんな言葉も覚えることができる」からです。そして、成長する過程の中で最もよく耳にする言葉を「母国語」として発達させていきます。生活の中に自然に英語が溶け込んでいる環境が大変重要であることが分かります。
つまり、コミュニケーションの必要性に応じて自然に発達をしていくのです。
言葉の発達を促す最大の要素は「楽しい環境」
コミュニケーションは人間が生きる上で重要なスキルです。子どもは自分とって最も必要性の高い言語を自然に発達させていくわけですが、もう一つ重要な要素が「楽しい」ということです。
楽しい、嬉しいという気持ちは、脳細胞の発達の芽生えを促進します。
つまり、楽しく英語に触れ合うことで、英語を話す為に必要な脳細胞をのばすことができるのです。
英語教材には、楽しく英語に触れ合うことが出来る工夫やキャラクターがたくさんあります。英会話スクールは日本人の親には出来ないネイティヴの発音や英語が伝わる楽しさを学ぶことが出来ます。
ちなみに、英語の歌も学習の効果が高いことが報告されています。DVD等の動画も効果的です。好きなキャラクターの動画や興味のある動画と一緒に英語に触れ合う環境を作ってあげましょう。
英語を完全コピー‼ 実際にあった体験談
これは私が実際に体験した事例です。
とある言語発達に遅れのあるお子さんは、有名な海外の機関車のキャラクター(トーマ●)が大好きでした。とにかく大好きなキャラクターでしたので、日本語吹き替えだけでなくとオリジナルの英語音声のDVDや動画を毎日毎日見ていたそうです。
するとどうでしょう。なんと映像に出てくる英文を完全コピーして喋るようになりました。発音まで完璧です!
「好き」「楽しい」という感情によって「英語に触れ合う毎日」が生まれました。
これにより、発音まで完璧に覚えることが出来たのです。おどろきです!
これからの世界を生き抜く子どもを育てる
これから先の将来は、さらにインターネットやオンラインの環境が発展し、日本にいながらにして世界中の人たちと関わることがふえてくるでしょう。
英語を扱えることによって、就職先は日本だけでなく「世界」になってくるのです。
そして、注目すべきはメタバース、つまり仮想現実の世界です。そうなると、国境もなにもない全ての人と関わることができる仮想空間が生活の一部になる可能性だってあります。
つまり、全ての人たちと関わるコミュニケーションのツールを持っていないとなりません。
しっていますか?世界共通の言葉「リンガ・フランカ」
世界共通の言葉「リンガ・フランカ」 異なる言語や文化拝啓をもつ人同士が学ぶ共通言語という意味です。いまや英語は世界の共通語としての意味を持っています。
リンガ・フランカとしての英語
近年では母国語が英語ではない人たちが、コミュニケーションの手段として英語を使う、リンガ・フランカとしての英語が注目されています。
「中国人と日本人が英語を使って会話をする」
お互いに英語は母国語ではありませんから、正しい文法や言語形式でしゃべることよりも、自分の意思やメッセージを伝えるための「言葉の機能」が重要となってきます。
コミュニケーションの道具として英語をつかっているのです。
一方、日本の英語教育は…
・言語形式を重視した、言語学習が中心
・単語の意味、文法など暗記に重点がおかれる
もはやこれを見ただけで違和感があります。最近は小学校でも英語教育が必修科目になりましたが、まだまだ英語と触れ合う環境は少ないのが現状です。
いまの時代に求められていることは、正しい文法で間違いなく喋ることではなく、自分の想いやメッセージを伝えることが出来る英語力です。
子どもの言語習得『3つのタイプ』
幼い子供がきちんと教わらなくても言語を習得する状況は、3つのタイプに分けることが出来ます。
第一言語は言葉を学習できなくなる限界、臨界期が存在する。
第一言語に関して言えば、臨界期があると考えられています。しかし、それを裏付ける実験は非人道的であるために行われていません。
しかし、虐待によって12年間監禁されていた女の子の例があります。監禁から解放後に少しずつ喋れるようになったものの、成長しても小さい子供が話すような喋り方で文法を操る脳の回路を完全に発達させることは出来なかったという報告されています。
第二言語の学習に臨界期はある?
バイリンガルのお子さんからも分かる通り、当然ながら、早期に英語など母国語以外の言葉と触れ合うことは第二言語を習得するうえで大変重要な要因となります。しかし、年齢だけが要因でしょうか?
例えば、10代後半や20代、もっとそれ以上の大人になってからでも、第二言語を学びコミュニケーションのツールとして使いこなすことが可能です。
臨界期という考え方は、子どもが自然に言語を学び行く状況において当てはまるものであると考えられています。
子どもの英語力を左右する重要なポイント3つ
さて、子どもの第二言語(日本の場合、多くは英語)の習得を左右する要因は、次のようなことが考えられています。
・その言葉の必要性を感じること
・英語のインプットの量
・親の姿勢や子供のモチベーション
その言葉を『必要』とする環境を作り出す
言葉を覚えるうえで大切なのが、その言葉が必要だと感じることです。日本にいれば「日本語」が必要ですし、アメリカにいれば「英語」が必要になります。
よし、早速海外に移住しよう!といっても無理な話です。ですが、日本にいても英語が必要な環境を作り出すことが第二言語を習得する上でのキーポイントとなります。
方法はいくつかあります。
ちなみに、海外では、イマージョン教育というものがあります。
イマージョン教育とは、ある教科は第一言語で学び、またある教科は英語等の第二言語で学ぶ
という教育プログラムです。
もとは移民を対象としたバイリンガル教育のひとつとしてプログラムされたようです。
親子で時々英語を使って会話するのも良いかもしれませんね。
第二言語を習得するためのインプット量
第二言語を習得するためのインプット量はどれくらい必要なのでしょうか?
あくまでも、第二言語を習得するためには、これくらい必要という参考値です。
インプットとは、つまり脳に入ってくる様々な情報です。英語を聞いたり、きいた英語と関連した目からの情報や様々な感覚情報がそれにあたります。
インプットが増えると、言語能力の発達につながり、その言葉を使う能力が高まります。言語を使うことで、さらにインプットが増えていくという良い循環がうまれるのです。
しかし、日本では英語を耳にする、あるいは学んだ英語能力を活かす機会が少ないのが現状です。
毎日楽しく続けるには、お子さんの好きな動画や音楽を使って英語に触れる時間をつくることが最も効果的です。
親の姿勢と子どものモチベーション
英語などの第二言語を学ばせたいと考えている親はどのような姿勢でとりくむべきでしょうか?
バイリンガリズムについて親が学ぶことが極めて重要
と報告されています。
バイリンガリズムという言葉は聞きなれないかもしれませんが、場面に応じて2つ以上の言語を使い分けることという概念です。
日本語しか話せなくて…英語が話せるようになるのかしら。不安に思うあなた。
言葉は決して固定されるものではなく、必要に応じて変化していくものであると言われています。子供たちは、日本語以外の言語に触れることで、自然に複数の言語を発達させることができます。だからこそ、そこに完璧も終点もありません。
英語を学ばせなきゃ、勉強しなくちゃというような気負いはなくても良いのです。
むしろ、お子さんと一緒にあなた自身も英語にふれて、一緒に成長できるそんな家庭を楽しむことこそが、子どもにとってよい英語学習環境なのです。
いま、あなたがここまで読み進めて下さているのであれば、バイリンガルと第二言語に対する理解が深まっているはずです。ここはクリアですね!
そしてもう一つ、これが重要!
子どもが学習した言語を使うことに対して、前向きで肯定的な態度を見せる
あなたのお子さんが日本語をしゃべった時を思い出してください。
とても喜びましたよね。うれしかったですね。
それと一緒です。学んだ英語を話したときも同じように、驚き褒め喜ぶべきなのです。
お子さんが学んだ英語を使うことに対して、ポジティブで前向きな態度をみせることにより、子どもの英語に対する感情もポジティブなものになっていきます。
日常会話の獲得は、5~6歳程度の英語で十分
日本語で考えて見て下さい。ちょうど学童期を迎える手前の5~6歳の子どもは、日常生活の会話であれば十分にコミュニケーションをとることが出来ます。
英語に置き換えても、同じことです。英語のレベルがネイティブ・スピーカーの5歳以上になれば、英語での日常会話は十分にできると言われています。
こうやって考えてみると、英語で日常会話をすることは難しくない様に感じますね!
先にも書きましたが、言語の習得に完璧や終点はありません。あまり気負いせずに、まずは5~6歳のお子さんと同じレベルを目指していけばよいのです。
言葉の発達のステップ1.2.3
言語の発達を脳科学的な視点から見ると、3つのステップに分けて考えることができます。
英語と触れ合うときは、まずはステップ①からスタートです。
言葉を理解するところから始まり、それらを記憶にため込んでいきます。ため込んだ情報をもとに自分で考えて、それを言葉に表現したり、体で表現していくわけです。お子さんがいまどの段階なのかの目安になる大変分かり易い指標でもあります。
英語を学び始めたけど、全然しゃべらない、しゃべれない…
もしかすると、まだ言葉を理解して情報をため込んでいる最中なのかもしれませんね。
しっぱいや誤りを恐れずに、くり返し英語を使おう
ここは私個人の感想です。私は英語を勉学として習ってきました。ですから、英語は評価されるものであり、「失敗=不正解」という考えが先立ってしまいます。
だから、失敗が怖いのです。英語でしゃべれと言われた瞬間に、頭がフリーズしてしまいます。
そんな私が唯一、英語をリラックスして喋ることが出来るものがあります。
それは「洋楽」です。当時中学生だった私は「ビートルズ」や「Mr.BIG」という海外の音楽を好んで聴いていました。その曲を何度も何度もきくうちに、自然と歌を口ずさむことができるようになりました。もちろん、意味は分かりません。
歌であれば、失敗してもあまり気になりません。日本語で歌って歌詞を間違えるのと、一緒の感覚でしかありませんから。
ぜひ、子どもたちには楽しく英語を染み込ませていく、そして誤りを恐れずに繰り返し英語を使ってもらいたいと願っています。
英語を早くから勉強すると、日本語がおかしくなる、はウソ!
幼い時から日本語以外の言語を学ばせると、日本語の発達に影響するという話がたまにあります。これは、私の恩師大井先生があるデータをもとに否定しています。
日本語と英語の2つの言語能力を発達させた、バイリンガルのお子さんにおいて、日本語での言語発達指数を計測しました。
その結果、平均値(100)を大きく上回り、平均で137.9という数値が出たということです。
これは非常に驚くべき結果です。日本語と英語の二つを発達させたお子さんは、日本語能力も高かったという結果が得られました。
おそらく、二つの言語を学んだお子さんは、学び行く過程で「言葉」の楽しさや「コミュニケーション」にとても強い興味が芽生えたのではないかと推測します。その結果、日本語だろうと英語だろうと、言葉そのものに興味が湧くことによって、知識や経験値が増えていったのではないでしょうか。
まとめ
英語教材や英会話スクールは、英語に触れる機会の少ない日本にとって、家庭内で英語のふれる環境を作ることが出来る大きなメリットがあります。
たしかに、お金のかかることかもしれませんが、子どもの将来を考えての先行投資としても良いかもしれません。
英語を始めとした、第二言語を発達させるためには、毎日英語と触れ合うインプットが大変とても重要です。そしてなにより、英語を「学習」や「評価の対象」としてではなく、「言語」として楽しく経験していくことが、子どもの英語能力を伸ばしていく最大のポイントであると考えられます。
私自身も毎日英語を積み重ねて一年後には、日常会話程度は出来るように今から始めたいと思います。
・おススメ情報
子供向けのオンライン英会話です!
日本人によるサポート体制が充実で、女性の方にも予約しやすいシステム。
今すぐ、2回無料レッスンへ!
テキストのタッチするだけで英語フレーズが流れだす!
ネイティブの子供達が日常的に使うフレーズを会話形式で。
毎日英語に触れ合える生活をつくりませんか?
引用文献
・大井静雄:10の教訓と7つの極意 こどもバイリンガル育能のすすめ.WBI Publications.2014
・Paul Jacobs:Perspectives on Bilingualism in the World and and Japan:The Reality and Potential. Journal of Kid’s Brain Science Vol.1 No.1, 2018
・Oi S. The Development Quotient in English[EDQ] as an Indicative Scale of English Language Neuronal Development in Nonnative Children’s Brain. Journal of Hydrocephalus: 4: 10-24. 2012
・Rymer R. Genie: An Abused Child’s Flight from Silence. New York: Harper Collins: 1993.
・Larson-Hall J. Weighing the benefits of studying a foreign language at a younger starting age in a minimal input situation. Second Language Research: 24(1): 35-63. 2008
Pulvers R. Half the world’s people are bilingual – but how many Japanese? Japan Times. Dec 12, 2010
・Crystal, D. English as a Global Language.2nd ed. Cambridge: Cambridge University Press; 2003. Cited by: Seidlhofer, B. Key Concepts in ELT: English as a Lingua Franca.
・De Houwer A. Bilingual First Language Acquisition. Bristol・Buffalo・Toranto: Multilingual Matters; 2009.
・Chen H.M. Critical Period Hypothesis and Its Implications for Taiwan’s English Education. Journal of China Institute of Technology: 36: 533-550. 2007
・Pearson B.Z. et al. Input Factors in Lexical Learning of Bilingual Infants (Age 10 to 30 months). Applied Psycholinguistics: 18:41-58. 1997
・Grosjean F. Bilingual: Life and Reality.Harvard University Press; 2012. ・Pearson B.Z. Raising a Bilingual Child. New York, NY: Living Language, a Random House Company: 2008.
・Genesse F. Learning Through Two Languages: Studies of Immersion and Bilingual Education. Boston, MA: Heinle & Heinle; 1987
・Schon D. et al. Songs as an aid for language acquisition. Cognition: 106: 975-983. 2008
コメント