いつもブログをお読みいただきまして、本当にありがとうございます。
専門的な学びも良いですが、ときに名言から子育てについて考えてみたいと思います。
心理学者 アドラーという人物の名言を私なりに5つ 選んでみました。過去に書いたブログの記事とも関連するものがたくさんありますので、合わせて読む機会にしていただけると幸いです。
「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。
「よくできたね」とほめるのではない。
「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。
感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう
これは、本当にその通りです。
出来たねもよいんですが、助かったねとか感謝されることで、自発的な行動が生まれてきます。
また、そういう体験をあえてこちらから提供してみるというのも子育てのテクニックとしてはアリかなと思います。
我が家ではお手伝いで、感謝する体験を繰り返した結果お手伝いが充実しました。
合わせて読みたい
・お手伝いを習慣化するための『5つのコツ』をまとめてみました。
わずか5%しかない負の行動に着目してはいけない
人の行動の95%は正しい行動である。
しかし私たちは、当たり前だからと、それを無視してしまう。
わずか5%しかない負の行動に着目してはいけない
私たちは、子どもの気になる部分にどうしても目がいきがちです。当たり前のようにできていることが、本当はたくさんあることに気がつかないで…。
当たり前にできている事こそ、それを認めてあげましょう。それだけで、子どもの反応は違ってくるはずです。
もしどうしても、子どもの悪いところばかり気になる方は、こちらの記事を読んでみてください。
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・子どもを叱りすぎてしまうあなたへ。 叱らない子育てのコツ 5選
「負の注目」を集めようとする
ひとは正しいことをして注目されないと、ときに「負の注目」を集めようとする。
お子さんにもよく見られる行動です。自分を認めてほしい時、注目を集めたいときに、いわゆる「望ましくない行動」をとって注目を集めようとします。
「望ましくない行動」を叱ることは、子どもの思う壺。その行動で大人の注意が向くことを学習し、さらに行動が強化される可能性があります。やはり、さきに述べた当たり前にできている正しいことを認めてあげることが大事になってきます。
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・乱暴をする、暴言をいう、いうことを聞かないお子さんへの対応 5選
失敗ばかりではなく、たくさんチャレンジをしているのだ。
暗いのではなく、優しいのだ。
のろまでなく、丁寧なのだ。
失敗ばかりではなく、たくさんチャレンジをしているのだ。
これは、「見方を変えよう」ということですね。
お子さんでも、大人同士でも。ひとのある一面はネガティブな面でもあり、ぎゃくにポジティブな面にもとらえることができる。お子さんが見せる一面は、ほんの一部分にすぎません。見えた姿をぜひ、ポジティブな面に変えてみましょう。
他者に対しても、また自分自身に対してもあてはまる言葉ではないでしょうか。
育児や療育では「言い換え」という方法があります。子どもに伝えるときに、ネガティブな声掛けではなく、ポジティブな言葉で言い換える。あるいは、伝わりやすい具体的な声掛けに変えるという手法です。
例)走っちゃダメ! ⇒ 歩きましょう
もう、また失敗して! ⇒ こうやったら、もっと上手にできるよ
失敗やダメな事を取り上げるのではなく、新しいチャレンジをしているのだととら、具体的な行動を伝えて言い換えているわけですね。
大場 美鈴 著
『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』
この本には、様々なシチュエーションでの言い換えが数多く乗っています。
自分の表現方法を増やすことや、その変換の仕方を覚えておくと、子育て以外の夫婦間・職場でのコミュニケーションにも役立ちそうです。
いまこの時に集中しなさい。
過去を後悔しなくていい。
未来に怯えなくていい。
そんなところをみるのではなく、いまこの時に集中しなさい。
過去は過去です、今から、どうやってもかえることはできません。
未来は未来です。今から未来のことを考えても、何が起きるかわかりません。よいことかもしれないし、悪いことかもしれない。そこに考えを張り巡らせていてもしょうがないわけです。
だから、いまを感じようということです。
「いま、たのしい」 「いま、おいしい」 「いま、きもちがいい」
子どもの発達を考えると、今感じた感覚は次の未来をつくります。いま、感じた感情は次の未来を作ります。
みなさんも、お子さんも「今」この瞬間を大切に感じていきましょう。
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・専門解説! 子どもの明日を創る!多感覚統合のはなし。
おまけの名言
「人間は、自分の人生を描く画家である。」
自分の人生は自分の物。誰かの意見に左右されず、自分の色で人生を塗りましょう。
そして子どもたちは真っ白なキャンバス。これからどんな色に塗っていくのか、とてもたのしみですね!
まとめ
アドラーさんは、オーストリア出身の精神科医、心理学者で、現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人です。興味を持った方は、いろいろと調べてみるとよいでしょう。
子育てにつながる言葉をピックアップして取り上げましたが、率直な感想として、その通りだなと思うところが多く、共感できます。
日々の子育ての中、療育の中で、これら言葉とつながる部分がどこかしらあるんじゃないかなと思います。そして、「失敗ばかりではなく、たくさんチャレンジをしているのだ。」という言葉には、わたし自身が励まされます。
心の中のひとつのよりどころとしても、これら言葉をもつのも良いかもしれませんね。
お読みくださって、ありがとうございました。
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