四男の野球グッズを買ってきました。といっても、わたし自身は全く野球に疎いため、何を買ってよいのかわからず、店員さん(野球歴10年)にいろいろ聞きながら買いました。
新しく買った練習着を身にまとって、とてもうれしそうでした!ただ、ズボンのチャックが開いてたんだよなぁ。
ばっちり服装を整えたつもりが… どうも、ゆーです。
どこか抜けてしまうのが四男のかわいいところです。新しい服、新しいグローブ、新しいスパイクを身にまとってワクワクしながら、練習に行きました
さて、お子さんのなかには乱暴だったり、暴言を吐いたり、いわゆる困った行動をとる子がいます。そういったお子さんをどう理解し、どのように対応したらよいのでしょうか。
今回は、わたしなりに選んだ対応方法を5つ解説します。
見てほしい、認められたいという気持ちを理解する
乱暴をしたり、いうことを聞かない、大人が望ましくないという行動をとるお子さんの、気持ちの背景を理解しましょう。もしかすると、「私をみてほしい」「みとめてほしい」という気持ちが背景にあるかもしれません。
こういったお子さんは、あえて望ましくない行動をとって、相手の注目を集めたり、反応を確かめたりしていることが多いです。ですから、「認めてほしい」という気持ちの部分を理解し、それを満たすことで行動が変化することがあります。
また、誰かに暴言を吐いたり、乱暴をする行動は誰かが憎いということではなく、別の原因がある可能性があります。たとえば、学校でのストレス、イライラ、勉強が上手くできないことでのイライラ等。こうした感情が背景にある場合は、そのネガティブな気持ちをしっかりと受け止める必要があります。
幾人かで関わるよりも、キー(カギ)となる人物が、その子に対してしっかりと対応することが大切です。
キーとなる人物は、子どもが良い反応(反抗しない、話を聞いてくれる等)を示す人が望ましいです。
『注意』ではなく、『してほしい行動』を伝える
お子さんの中には、注意しても、叱っても行動に変化が見られない子がいます。注意しても、またすぐに同じことをしてしまう。そういったお子さんには、『してほしいこと』を伝えます。
たとえば、水道で遊んでしまうおこさんに対して、
水で手を洗おうね
水道で遊ぶということは、水で遊んでいるということですから、ここでは手を洗うという望ましい行動を伝えています。水で遊びたければ、きちんと遊べるところで遊ばせます。
また、行動を伝えるとは違いますが、してはいけない行動をしたくなった時のワンクッション置くための行動を教えるという方法もあります。
この気持ちが出たら、ぐっと息をしよう、ポンと膝を叩こう、手を振ろうとなど、
一旦考える行動を教えて、実際にやってもらう
とくに注意や叱るときに気を付けたいことが、
望ましくない行動を注意すると、そこにスポットライトが当たって強化される可能性がある
「○○しちゃだめ」のように望ましくない行動を注意する事は、ぎゃくにその行動に対してお子さんの注目を集めてしまいます。そうすると、余計にそれをしたくなってしまう子がいます。
禁止するのではなく、してほしい行動をそのまま伝えることが大切です。
良い行動をさせて、ほめる
良い行動をさせるというこは、あえて褒められる状況を作り出すということです。乱暴なお子さんやいうことを聞かないお子さんは、叱られる頻度が多いわけです。だからあえて褒める状況をつくります。(○○してみよう!→○○できたね!)
キーとなる人物が、何かをさせて、できたらほめるという構造を作り出す
させてほめるという構造を作り出すことで、キーとなる人物が主導権を握るという意味もあります。子どもを支配する意味の主導権ではなく、子どもの行動に振り回されずに対応できるという意味での主導権です。
子どもと信頼関係を築くことが重要です。
いいことをすると私は嬉しいし、あなたも嬉しくなる。これが信頼してるってことだと伝えます。
感情を代弁する
暴言を吐いたり、望ましくない行動をとるお子さんの中には、誰かを敵視しているということではなく、学校でのイライラ、勉強が上手くできないことでのイライラした感情が背景にあるかもしれません。
そういった自分自身の感情を表現する言葉を持ち合わせていない、感情の理解ができていない場合は、その気持ちを大人が代弁してあげる必要があります。
これはこういう気持ち、この気持ちは楽しいので笑おう。
こういう気持ちだ、これが「不満」という気持ちだよ。
ポジティブな感情も、ネガティブな感情も、それが言葉や行動と結びつけていけるようにします。感情が理解できないと、叱っても怒っても、それを理解すること自体ができません。
人はいろいろな感情がありますから、ネガティブな気持ちも感じてよい事を伝えます。逆に素直に喜べないお子さんには、素直に喜んでよいことを伝えます。
居場所を整える
この居場所とは物理的な面と精神的な面の両方の意味があります。
【物理的な居場所】
・落ち着くための場所を用意する(静かな環境など感覚の特徴に合わせて)
・してよい活動、落ち着いて出来る活動が安心して出来る場所を用意する
【精神的な居場所】
・役割を与える
・安心して過ごせる人がいる
・自分ができたこと、やったことを言える、認められる人がいる
居場所を整える意図は、ストレスをためないようにするためです。安心して過ごすことができる物理的な場所を用意すると同時に、安心して過ごすことができる、あるいは自分の事を認めれくれる人、人間関係という居場所をつくることが、その子のストレスを和らげます。そういった人とのやり取りで、自分の気持ちや行動をコントロールする手段を学んでいくのです。
安心できる人、場所が安定した気持ちを作り出します。
まとめ
暴力をふるったり、暴言を吐いたり、大人からすると望ましくない行動をするお子さんの背景には、発達障害の症状(たとえば感覚のかたより)から引き起こされるストレスや、人間関係からのストレスなどを抱えていることが多く、自分の感情をうまく学べていないことも行動に至っている要因です。
また、叱られたり、失敗がおおいことで、自分に対する価値観や自信のなさによって、どうせ自分なんかと思ったりすると、ほめてもをそれを素直に認められずに怒ったり、あるいは自信のない自分を認めたくないがゆえに、攻撃的になっている場合もあります。
ここに書いたことは、すべてのお子さんにあてはまるわけではありません。お子さんの障害や精神状態、家庭環境、育ってきた環境、家族関係などあらゆることを総合的にとらえて、一人一人に合わせた対応が必要になります。ですが、お悩みの方にとって不安を解消するためのひとつの情報となれば幸いです。
お読みくださって、ありがとうございました。
引用文献
・米澤好史:愛着障害・社交障害・発達障害への「愛情の器」モデルによる支援の展開と意義.和歌山第学教育学部紀要 教育科学 第64集.pp9-pp30.2014
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