楽しく遊びながら、脳も鍛える。
「あそび」には、子どもにとって必要な要素がたーくさんつまっています。
「遊び」を治療やリハビリに使う作業療法士が、いろいろなおもちゃを解説していきます。
今回のおもちゃは、
「ドブル」
簡単なルールで、子どもも大人も楽しめるカードゲームです!
ドブルカードの特徴と遊び方
ドブルカードは、どのカードをみてもかならずひとつ絵柄が一致するように作られています。
下の写真の2枚のカード、共通している絵柄を見つけることができますか?
カモの絵柄がおなじです。
このカードの性質を利用してさまざまに遊ぶことができます。
たとえば手札のカードと場のカードのなかで一致する絵柄をみつけ、みんなのなかで一番はやく一致する絵柄のなまえを言葉にした人が場のカードを貰うことができる。たくさんカードを手に入れた人の勝ち!
場にカードをたくさんひろげて、同じ絵柄のカードを早い者勝ちでとっていく
自分なりのルールを作って楽しむのも、よいですね!
どんな効果があるのか?
じつはこのあそびには、つぎのような効果があるんです。
・すばやく絵柄を見る力を促す
・同じものを見つけるすばやい判断力を養う
・絵柄を瞬間的に記憶する、ワーキングメモリーを養う
・集中する、注意を振り分ける、切り替えるといった、「注意能力」を養うことができる
さらに詳しく
絵柄がつぎつぎに変わっていくために、さっき覚えていた絵柄から違う絵柄に頭の中の意識を切り替えなければなりません。とうぜん、それに伴って記憶も新しく覚えなおしなければなりません。
この瞬時に記憶しておく脳の力が、「ワーキングメモリー」という機能です。
また、同じものであると瞬間的に判断する能力も必要になります。
この、ワーキングメモリーと瞬間的に判断する脳の力は、IQに大きな影響をもたらすことがわかっています。
このような瞬時に判断するようなカードゲームは、かなりの集中力を必要とします。
よそ見していたら、相手に先を越されてしまいますからね。ずっと手札と場のカードを見ていなきゃならないのです。
当然、手札と場のカードの両方に意識しておかないとなりません。さらに、対戦相手の動きや行動にも注意をしていなければなりません。これが、注意を振り分けるという脳の機能です。
「ワーキングメモリ」と「注意機能」の役割を身近に感じることができるカードゲームと言ってもいいかもしれません。
なぜかって?
それは、同じ絵柄が必ずあるにも関わらず、「見えないときがある」からです。カードをくまなく見比べているはずなのに、同じものがないと感じるときがあります。
目から情報として脳に入っているにも関わらず、そこに意識を持っていない場合となると、その情報を脳は認識しないのです。
脳が認識しなければ、当然「記憶」にも残りません。
この「負の連鎖」が発生すると、「すばやい判断力」にまで影響してきます。
注意が向く、向かないによって脳が認識する、しないを体験することができますよ!
ドブルはいろいろな種類があります。
ドブルキッズは、小さな子供でも楽しめます!
ドブルのレギュラーは、熱戦が楽しめる!
ほかにも、有名キャラクターを使ったドブルがあり、バリエーションが豊富です。
まとめ
意識を向ける「注意機能」、瞬時に記憶する「ワーキングメモリー」、そして判断力。遊びを通じて、これらの脳を育むことができるおもちゃです。
大人もおもわず真剣になってしまうほど、子どもと一緒に楽しむことができますよ。
ほんとにカードゲームとして、まじでおもしろいから、気になった人は買って遊んでみて!
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