小脳を活性化させるための○○とは?
小脳を活性化させるために必要なことは…
新しい運動や新しいことを学習する
新しい運動を学習する時に、脳はさまざまな情報を集めて覚えようとします。その時の運動をモニタリングし、修正した運動のプログラムを運動野にだしているのが小脳なのです。
小脳は運動をするうえでとっても重要な脳(中枢神経)なのです。
ほかにもどんな役割があるか、みてみましょう。
…と、その前に。時間が無くて忙しいあなた。一分でわかる解説動画がありますよ!
小脳は大脳の下にある中枢神経です
小脳ってきいたことがありますか?大脳の下あたりに位置する中枢神経を小脳といいます。
小脳の役割
小脳の役割はいろいろありますが、いままでの研究でわかっている解釈は次のとおりです。
①運動の協調性と姿勢をコントロールする
②固有感覚の情報を処理する
③反射の抑制
運動を行うときの微調整や力の調整、スムーズな四肢の動き、姿勢の制御などを行うために小脳は動いています。
近年になって、小脳はこれ以外にも役割があることがわかってきました。
イメージと動きを監視する中枢神経
最近では、自分が予測した運動イメージと実際に運動した時の感覚情報がどのていど差があるのかをモニタリングし、その誤差を修正しながら、もっとも最適な運動を実現させるためのプログラムを作り出すという働きがあると言われています。
新しい運動をするときに、もっとも活性化する
冒頭にも話しました、何か新しい事を学習していく場合、学習を維持していくことに小脳が関わっていると言われています。新しい、何か実際に運動を起こす前に考えなければならない状況に直面した時、予測を立てなければならないとき、考えなくてはならないとき、盛んに活性化します。
つまり、運動イメージを活性化することによって、小脳の活性化を図ることができるとも考えられるわけです。
新しい運動を学習する時に、脳はさまざまな情報を集めて覚えようとします。その時の運動をモニタリングし、修正した運動のプログラムを運動野にだしているのが小脳。
それがより精密さを要求する課題であれば、より小脳が活性化する可能性があります。
運動の命令を出す前から関与する小脳
小脳は行為が行われる前に自動的に介入し、運動の組織化に貢献していると言われています。つまり、これも運動する前にボディイメージや運動イメージを利用することで、新たな運動プログラムを作り出すことと言い換えてもよいかもしれません。
小脳を活発に働かせるためには
小脳の動きを活性化させるためには、
・運動を行うとき、体がどのように動いているか聞いてみる。
・感覚の識別に着目し、体を使って認識させるような課題を提供する。
・なるべく新しい課題を提供する。
・運動はもちろんおこなうが、運動の前に促したい動きや読み取ってもらいたい感覚のイメージを促す。
あそびにおきかえてみよう
これを遊びに置き換えますと、たとえば、固有受容覚がわかりやすいように、たとえば「重さ」や「手ごたえ」があって、わかりやすいもの。とくに「差」を読み取りやすいものが良いと思います。
キネティックサンド
「キネティックサンド」は、砂の硬さが変化し手ごたえがしっかりと伝わってきます。また、砂による重みも加わるので、十分に感覚を満たすことができます。
大きいブロックやビルディングフォーム
大きめのブロックも、目と手の協調動作に加えて、体全体の協調動作を促したり、小さなブロックと大きなブロックとの重さ・大きさ、押し込むときの手ごたえなど感覚に「差」がついてわかりやすいかもしれません。
まとめ
なにか新しい運動をするときも、運動をイメージできるような声かけの工夫や、あるいはやる前に「やってみせる」ことで、視覚的に情報をとりこみ運動をイメージできるような工夫をするとgood!
新しいことに、どんどんチャレンジしていきましょう
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