小学校の面談がありました。
子どもたちは、学校という社会の中で 家とは違った表情をみせることがあります。
家では見せない姿に 「感動」 と 「驚き」 がありますね。
みんな がんばってます。だからおうちでは、すこしゆるめでもよいかもしれませんね。
感動と驚きのセラピスト(?) どうも、ゆーです。
今回は、少しセラピストや支援者向けの内容になります。
興味がある人は、ぜひ。
興味がないひとも、ぜひ。
お願いだから、読んでください。
前に私が支援に役立つセラピストの観察ポイントで「目線」の話をしました。(記事はコチラ)
今回の観察ポイントは「声掛け」です。
今まで解説した声掛けの方法ではなく、観察のポイントですので、声掛けした時の子どもの反応をどうとらえるかということです。
その反応の違いを知るためには、いろいろなパターンで声掛けをすることがあります。
3つの例をご紹介します。
①抽象的ですこしわかりにくい声掛けをした時と、具体的な声掛けをしたときでの反応の違い
すこしわかりにくい声掛けとは「あれとって」「やってみて」など、あえて会話や行動の前後、状況の判断、指示を出した人が何を意図しているのかを子どもに読み取らせて、どう反応するかを観察します。抽象的ですこしわかりにくい声掛けが理解できない場合は、具体的な声掛けに切り替えます。具体的な指示とは、「鈴を穴にいれます」「落ちたビー玉をひろって」など、何をどうしてほしいのかを明確に伝えます。
状況を判断できているのかとか、相手の意図をくみ取れるか、相手に注意を向けているのかなどを観察することができますし、その子にあった声掛けの仕方がわかります。
②2つの指示を出すか、1つの指示を出すか
これは声掛けした情報をどの程度処理できるのか、記憶できるのかを観察する事ができます。2つ以上の事を指示してわかりにくそうにしていたら、一つずつ指示を出して反応を見ていきます。
③遠くから声かけするのか、近くから声掛けするのか
遠くで声かけして気づくか、指示が入るかなどをみます。聴覚が過敏なおこさんは、遠くからでも声掛けに気がつくかもしれません。逆に、注意機能の偏りによって過度に集中していたり、あるいは他者へ注目が向かないお子さんの場合は、遠くからでは声掛けに反応しませんから、そうなると近くで声掛けしたらどうなるかを観察します。
これら声掛けから反応をみることで、これをご両親へのアドバイスに変えることができます。
子どもに声掛けするときの、距離や情報量、あるいは具体的なほうがいいのか、おおざっぱでもいいのか。そして実際にセラピストが実演して見せることで、説得力が増しますね。
セラピストや支援者は、時に子どものどんな反応を引き出したいのかを想定して、意図的に声掛けをしていく必要があります。まずは子どもがどんな反応を示すのかを見極めるために、上記の内容を意識して声掛けしてみるとよいでしょう。
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