まずはここから!小児リハを学ぶリハビリ専門解説!

病院では教えてくれない、ひみつの観察ポイント②

まずはここから!小児リハを学ぶ

 子育ての話をしていたら「夜泣き」の話になりました。私自身、長男の夜泣きがひどくて、ほとんど寝れない日々が続いたことを思い出しました。抱っこしたり、おんぶしていないと泣いてしまうので、おんぶしながら明け方の街を練り歩いたり、時にはおんぶして深夜の漫画喫茶で過ごしたこともあります。いまとなっては良き思い出になりましたが、当時はかなりしんどかった…。

子育て真っ最中の人たち、がんばっていますね! どうも、ゆーです。
自分自身に対する言葉でもあります。

さて、今回は病院では教えてくれない小児リハビリ観察ポイントのその2です。


前回は部屋に入るまででしたが、今回は部屋に入ったところに焦点をあてて解説します。
では、はじめましょう。

部屋に入ったときの瞬間を観察する

 部屋に入った瞬間の子どもの行動や様子を観察します。

ゆー
ゆー

どんなことを観察しようかな?

・靴を脱ぐことを覚ええているか(2回目以降)
・セラピストの指示をまつことができるか
・どこを見ている? おもちゃ? 別のもの?
・そもそも、部屋に入ることができるか

 部屋に入る瞬間の観察ポイントは上記の通りです。ひとつひとつが重要なポイントとなりますので、さらに細かく説明していきましょう。

ここからは私の経験上のお話を含みます。

科学的なエビデンスが無い場合もありますので、それを踏まえたうえでお読みください。

靴を脱ぐことを覚ええているか(2回目以降)

 私が小児リハビリを行う部屋には、床にマットが敷かれています。ですので、靴のままではあがれません。初回は知らないこともあるので土足のまま上がってしまうお子さんもいますが、何度もこられているお子さんでも靴を脱ぐという行動をイメージできずに、毎回土足のまま上がってしまうお子さんもいます。記憶の問題、知的な問題、注意の問題色々と推測が可能です。

 特に年齢の小さいお子さんや知的に遅れのあるお子さんは、靴を脱ぐ認識がやや低い傾向にありますが、繰り返し行っていくことで学習していきます。それでも、靴のまま上がってしまう場合は、知的な遅れのほかに注意機能の問題を考えます。つまり、部屋に入った瞬間に目からはいるおもちゃに注意を奪われてしまい、靴を脱ぐことに注目がいかないということです。

セラピストの体で視線をさえぎったり、おもちゃや遊具に目隠しをしてから、靴を脱ぐように声掛けをすると指示が入りやすくなります。

セラピストの指示をまつことができるか

 部屋に入った時に自分からおもちゃや遊具に行くお子さんもいれば、セラピストの指示を待っているお子さんもいます。小さいお子さんや他者に注目できないお子さんは、どんどんおもちゃの方に行きます。一方、高学年のお子さん(あるいは、知的に保たれている)は待つ傾向があるように感じます。

指示が待てない、あるいはセラピストのことを気にせず遊びに行ってしまうお子さんは、ほかの場面でも指示が通りにくい可能性がある。

 このことを頭の片隅にいれておくと、ほかの場面でも同じように「指示理解はどうなのか?」ということを意識して観察することができます。

どこを見ている? おもちゃ? 別のもの?

 部屋に入った瞬間に、お子さんがどこをみるかも大きな観察ポイントです。
当然ながら目の前にはおもちゃや遊具があります。しかし、それを見ないお子さんもいます。セラピストを見て様子をうかがうお子さんもいますが、これは指示を待っているとも考えられます。
 一方で、部屋の電気のスイッチや蛍光灯なんかを見ているお子さんもいます。全然おもちゃをみないんですね。
 これをどう解釈すればよいか? 私はおもちゃや遊具から遊びをイメージできないのではないかと考えます。要するに、そのお子さんにとって「電気のスイッチをいたずらする」「蛍光灯が光っているのを見る」ことが遊びになっているということです。だから、おもちゃや遊具を見ても遊びをイメージできません。おもちゃや遊具という外部環境から、適した情報を得られにくいとも言い換えることができます。

遊びを経験して、知っているおもちゃや遊具を増やすと、そのおもちゃを見るようになります
その変化をみるのも観察のポイントです

そもそも、部屋に入ることができるか

 小児リハビリを行う部屋に、そもそも入れるかどうかも注目ポイントです。特に初回の場合、子供にとって新しい場所ですから、不安感も強いです。入るのを嫌がるお子さんもいます。
 部屋には入れなかったり、嫌がって泣いてしまうお子さんは、無理に部屋に入れることはしません。そのかわり、周囲の状況・環境をしっかりと観察させたり、どんなことをするのかセラピストが遊んでみせたりします。

セラピストがお手本となって遊ぶ様子を見せる、周りの状況や環境を子どもにみせることで、安心感が少しずつ高まります

秘密の観察ポイント!

 病院ではおしえてくれない秘密の観察ポイントとタイトルに書いておきながら、今まで書いてきた観察ポイントはお母さん方にアドバイスしています。じつはそれがポイントです!

ゆー
ゆー

ここで秘密のポイント!

そのときの、お母さんのリアクション!

これも見られていますよ(^O^)

アドバイスをしたときのお母さんの表情やリアクション、あるいは返答によって、ちゃんと理解できたかどうかを確認しています。

あまり、わかっていないような表情の場合は、より分かりやすくなるように噛み砕いて説明します。
ですから、逆に言うとわからないときは、ちゃんとわからないアクションをとったほうがいいですよ。  
 わかったと思って納得してしまうと、それ以上の解説はしないこともありますから。
わからなければ聞いてください!何度も解説しますよヽ(´▽`)/

まとめ

 ここに書きました行動はあくまで傾向ですので、どのお子さんもこれがあてはまるわけではありません。それがよいとか悪いとかでもありません。ありのままの子どもの様子を観察することが目的で、その後のあそびの観察をよりしやすくするためのひとつの情報です。

お読みくださってありがとうございました。
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