コラム:あなたの子育てをアップデート

アレを使うと劇的変化が!我が家の「おそうじ、片付け大変革」

実例,マネジメント,掃除,家族 コラム:あなたの子育てをアップデート

あなたは「アレ」を子育てに活かすと、激的に子どもたちが変化することをご存知ですか?

「アレ」を使うことによって、家族が一丸となって大きな変化に立ち向かうことができるでしょう。

さらに「アレ」は、仕事にも直結する重要なスキルなのです。



その、アレとは

マネジメント

 マネジメントとは、ある問題に対して、「ひと」「もの」「かね」などをどのように動かしていくか、そしてどのように立ち向かっていくかを「管理」する能力です。

このマネジメントの前提に立つと、子育てのなかで主体性をそだてることもまた、マネジメントになりうると考えることができます。

 主体性は「自分勝手」に動くことではありません。家族や組織というグループで問題に立ち向かう中で、自分はどのような力があって、どのようなことがグループの中でできるかということを、自分で考えて行動することです。
 
 つまり、この主体性をそだてるには、まず大人である親がそれをそだてるための土壌を作らなければならないと思います。

 さて、古き良き時代は変わり、つねに時代と共に変革していく必要があります。子育てや育児も同じ。
 家庭のなかでも、変化させたいことがあるでしょう。

 私の家にはあります。それは、「そうじとかたづけ」ができないこと。

 これを家族一丸となって習慣化させるべくマネジメントのテクニックを使って考えていきたいと思います。

成功の秘訣 プロセス8

変革を成功させるには、8つのポイントがあります。

①危機意識を高める

②変革のチームをつくる

③将来のビジョンと戦略を考える

④将来のビジョンの理解を得る

⑤行動しやすい環境を整える

⑥目に見える成果を短期間に生む

⑦成功したら、さらに進める

⑧新しい行動に置き換わるまで、続けていく

 我が家を例にして考えてみましょう。

 題して「おそうじ、片付け大変革!」

① 危機意識を高める

 これはもうカンタンです。いまの現状を見てください。(みせられません)

 食べたお菓子の包装紙はそのまんま。
 たたみきれない洗濯物の山。
 行き場を失ったランドセルと学校用品。
 雑然とおかれた、漫画ホントおもちゃ

 これではどんな問題がおきるでしょうか?

 さっそく、家族会議を開始です。

目で見てわかりやすく数値を使ってもいですが、今回は、そのままおかれたごみを袋に集めて見せてみました

 数字や実際の物を使って、みんなにわかりやすく必要性を伝える。

② チームをつくる、分析する

 変化を起こすためには、一人の力では限界があります。
 組織であれ、それが家族であれ同じです。

 人間ひとりの脳をコンピューターと考えてみてください。
 一人では一台のコンピューターですが、複数あればそれだけコンピューターが増えるわけです。
 一台の優秀なコンピューターがいくつか集まれば、スーパーコンピューターになりうるわけです。

 さて、人はそれぞれ得意、不得意があります。キャラクターと言っても良いですね。
 
 では、我が家のチームメンバー、つまり子供たちのキャラクターを分析してみます。

○長男
 弟たちをまとめる強いリーダーシップがある。素直で、頭脳明晰。

○次男(ADHDの診断あり)
 マイペース。ほんとにマイペース。 でも、じつは次男が一番のキーマンだと思っている。
 だって、次男がやりだすってことは、もうすでにみんなやってるんだもの。

○三男
 実行力! 行動力! 洗浄力! おそうじ大好き!
 でも、気分次第。

○四男
 甘えん坊でも、負けず嫌い。 おしゃべりなので、コミュニケーション能力は高い。

○お父さん(私です)
 極度のめんどくさがり。好きな事はやる、興味のないことはやらない。0か100。
 一応、年齢は成人しているので分析力と知識はある。

 このチーム まとまるのでしょうか?

メンバーの力を分析しよう。

あるいは、リーダーシップ、信頼感、コミュニケーション能力、知識や分析力、危機意識に優れたメンバーを探そう。

ゆー
ゆー

チームの結束を強めるには、衣食住のどれかを共有することが良い。

その点家族はすでに結束は出来上がっています。

③ 将来のビジョンと戦略を考える

 チームができたら、将来どのようなことが得られるのか、どのように変化するのかを明確にします。
 そして、そのための計画を立てていきましょう。

 我が家の「おそうじ、片付け大変革!」でなにが変わるかって?

 では、具体的な戦略はどのようにしていけばよいのでしょうか。
 家族会議でみんなの意見を集めてみました。

 この会議からつぎのような計画を立てました。

・一日、最低ひとつ以上は片付けを行うこと。

・ゴミはすぐにゴミ箱に捨てれるように、ゴミ箱を増やす

・決められた場所に物を置けるように場所を作る

・お互いに気がついたら声掛けを続ける

 さてさて、この計画はうまくいくでしょうか?

変化がどのようなことをもたらすのかを明確にする。

いろいろな視点から、戦略を考える。 

④ 将来のビジョンの理解を得る

 戦略や計画が決まったら、より多くの人たちに知ってもらわなければなりません。
 しかし、すべての人がその意見に賛同するわけではないことは明らかです。

30% 将来のビジョンを理解できる

30% なんとなく話を飲みこめる

20% 新しい計画や変化に困惑する

10% 半信半疑である

10% まったく信用していない、反対である

 この割合をみると反対意見の人たちに目を向けるよりも、前を向こうとしている人にエネルギーを注いだほうが効果的なことがわかります。

 我が家の場合はどうでしょうか?

 結論から言うと、一人を除いては「前向き」です。
 その一人は、そう次男です。彼がこの計画についてこれるかどうか、ここが今回のキーポイントです。ただ、幸いなことに「反対」ではありません。

 彼のサポートをする誰かが必要であることは明確です。その役目はいったい誰になるのでしょうか?

 計画やビジョンを多くの人に知ってもらう。

 ただし、全員にそれが伝わるとは限らない。一定数の反対意見は当然起こりうる。

行動しやすい環境を整える

 先の④でみんなに周知させるところでも出てきましたが、一定数の反対意見を持つ人たちがいます。こういった人たちがいると、前向きになろうとしている人たちが一歩踏み出すことができなくなってしまいます。

 一歩踏み出す人たちの背中を押せるように、不安感を取り除いたり、サポートをする必要があります。出来る限り反対意見の人たちを説得しますが、そこに注視するよりも、前向きになろうとしている人たちのサポートに力を注いだほうが効果的です。

 我が家の場合は、キーマンが次男です。これが思いのほかスムーズにいきました。

ゆー
ゆー

結論をいいます。
次男を引っ張っていったのは、やはり兄弟のリーダー「長男」でした。


長男は自分が片づける様子をみせながら、一緒に片づけるように誘ったのです。

ちなみに、声掛けは四男にまかせました。
理由はおしゃべりが得意な事と、ごみをそのままにする張本人だからです!w

他人に言う手前、自分がきちんと捨てなければなりませんからね…

 一歩進みだす人たちの後押しをするために、活動をサポートする。

 必要があれば、障害となることは勇気をもって取り除く。

⑥ 目に見える成果を短期間に生む

 変化を実感すると、物事は進みだします。改革や変化を進めていくためには、出来る限り早い段階で、目に見える成果というものがあると、モチベーションがあがります。

 成功に近づいている実感があるからです。

 我が家の場合は、「掃除と片付け」ですから、実行するだけですぐにきれいな環境という成果が目に見えます。

 一番最初に現れた成果は、

新しく置いたリビングのゴミ箱に、ごみを捨てるようになった。

 一人ひとりが意識して捨てるようになりました。
 でも、時々忘れてしまいます。そんな時は、リーダーである長男の一言で動きます。

「ごみをゴミ箱にすてろ!」

 本当は四男に頼もうとおもった声掛けですが、まだまだ小学生です。
 そこは、高校生を迎えるお兄ちゃんの力を頼らざるを得ません。

 でも、一応小さな成果を生み出すことができました。

短期間に目に見える成果を出す!

⑦ 成功したら、さらに進める

 小さな成功をおさめたら、変化をさらに進めていきます。モチベーションが高い状態のときに、一気に進めていき、これを続けていくことが大切です。

 我が家では、次のような変化がおきました。

・長男が毎日、一か所を掃除するようになりました。
仕事から帰ってくると、今日はどこを掃除したのかクイズが始まります。

・次男がキッチンの戸棚を片付けていました。
理由は賞味期限切れのカップ麺や知られざるコップが出てきたりして、楽しいから。

・三男が靴を並べるようになりました。ゴミ箱を直してくれました!!

・四男はお洗濯を手伝ってくれます。
タオルをたたんだり、靴下などの小物を干してくれるようになりました。

 計画とは別のところでも、変化が起きています。
 
 私はというと、ランドセルやおもちゃなどを片付ける場所を新たに設置しました。ボックスをおいて、見やすく片付けやすくしました。

【ビフォアー】
注)汚すぎで、ぼかし加工しています。

ビフォアー

【アフター】
椅子にもなるボックスを設置。

アフター
ゆー
ゆー

子どもたち自身が考えて実行に移すことによって、ボックスを使う意識も高いようです。

小さな成功から、次々に変化を生み出していく。

一気に進めていき、これを続けていく。

⑧ 新しい行動に置き換わるまで、続けていく

 新しい変化が定着するまでは、手を緩めてはいけません。
 たぶん、この継続していくことが一番難しいかもしれません。変化をすすめたときのように、目に見える成功や成果を、その都度確認しながらモチベーションを保っていきます。

 我が家の「おそうじ、片付け大変革!」は、現在進行形です。
 
 日々の生活のなかで行われる変化に目を配りながら、計画を目に見える形で提示するようにしました。

 さて、これを継続して「きれいで住みよい生活」が達成されるでしょうか?こうご期待!

継続は力なり!

参考にした文献「カモメになった ペンギン」

 今回の記事や我が家のおそうじ大作戦のマネジメントをするうえで、参考および引用につかった本を紹介します。

 マネジメントやリーダシップについて書かれています。むずかしい話ではなく、「童話」になっていますので、ものの20分から30分もあれば読めてしまいます。

 読むだけで、ほんとうに変革を実行するための手順がわかります。

 面白いとおもったら、ぜひ手に取って読んでみてください!
 
 仕事でも、子ども会でも、PTAでも、部活でも、そして家庭でも。
 様々な分野で活躍しますよ!

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