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専門解説! 運動の命令を伝える神経線維「錐体路」の役割とは?

最近、雨が続いて気温が下がっていますね。
ちょっと寒いです。 「ハックション!」
どうやら、花粉症のようです。

一年中花粉症 どうも、ゆーです。
春の花粉は認めていますが、秋とかは実は認めていません。絶対違います。

さて、今回はちょっとリハビリを生業とする支援者向けの内容です。ですが、
ぜひ読んでください。
お願いですから、読んでください。

リハビリ業界では、『錐体路(すいたいろ)』という言葉が出てきます。

脳から運動の命令をおくる神経の伝達路、つまり脳からの電線を皮質脊髄路(ひしつせきずいろ)といいます。これを別名『錐体路』といいます。

この錐体路は、運動野という運動の命令を出す脳の領域から始まり、延髄という脳の部分を通るときに、大部分の神経線維が交差します

これにより、右脳は左半身を、左脳は右半身の運動に命令を出しているのです。

さて、この錐体路ですが、1979年にある仮説が立てられています。
「体性感覚と相関した運動繊維であり、体性感覚を担う受容表面の細分化を可能にする機能を持っている」
私が専門学校で学んだ十数年前、運動の命令を伝える重要な神経線維ということくらいしか習いませんでした。いや、自分がそのように記憶しているだけかもしれませんが。
錐体路という神経線維はただ命令を伝達するだけでなく、感覚と相関している、つまり感覚と運動は切っても切り離せない関係にあるということです。
そして、体の細分化を可能にする機能がある、つまり、細やかな体の動きを可能にしているということです。
この錐体路ですが、脊髄(背骨の中の中枢神経)にそって長く伸びれば伸びるほど。体の細分化能力が大きくなり、足と手を独立して動かせるようになるということです。
特に、ひとでは錐体路がもっとも下の仙髄(腰くらいのところ)までのびているというのです。
だから、ヒトをはじめとした霊長類は、手と足をバラバラにうごかして、細やかな手先の運動ができるわけですね。
だから、この錐体路が脳卒中や脊髄損傷などで傷がつくと、運動が伝わらないばかりか、体の細分化、つまり細やかな体の運動や自分の身体のイメージまでできなくなってしまう可能性が考えられます。

リハビリテーションでは、運動だけでなく体の使い方や身体イメージも重要になってくるわけです。

人間のからだや神経は、実に精密にできており、また神秘的です。
今回は、発達とは異なる視点から記事を書いてみました。でも、当然ながら子どもにも当てはまることなのです。

お読みくださってありがとうございました。
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