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専門解説! 排便の状態も自閉症の症状に影響していた!?

子どもが学校に行くために家をでるときに、「車に気を付けて!」と必ず言います。
「言霊」という言葉があるように、子どもの安全を願って、声掛けをします。

みなさん安全運転で! どうも、ゆーです。
目には見えない力があると私は信じています。

さて、今回はまたまた大井先生のご研究から。
腸内の環境を整えることで、自閉症にみられる症状が改善したという報告があります。

これは私の恩師、大井先生の臨床研究からです。大井先生は、食育にとても力を入れており、食べ物と発達の関係も研究されております。以前紹介した、葉酸たまごもそのひとつです。
今回は、腸の働きと脳機能について変化があったという報告を解説してみたいと思います。
お通じ(排便)がなかなかこない、でない。いわゆる「便秘」ですが、自閉症など発達障害のお子さんの中には「便秘」に悩むお子さんも少なくありません。
大井先生は腸と脳には関係があるとして「腸脳相関」と呼んでいます。
どういうことかといいますと、腸の動きや状態によって脳の状態も変化し、また脳の状態の変化によって腸の状態も変わりうるということです。
これはわたしたちも経験することがあります。すっきり排便できると、気分もあたまもすっきりしたり、あるいは心配事やストレスを感じると腸の動きが変化し、下痢をしたり便秘をしたり…。私は、すぐに胃腸に来ます。
大井先生は、この関係性に着目しました。そして、自閉症のおこさんに対し、腸を整える食事や乳酸菌(FK-23)を摂取してもらい、そのお子さんの症状について独自の評価を行いました。すると、100日間経過したところで自閉症の症状である、対人交流や行動面で改善が認められました。たとえば、相手の目をみる、楽しさなどの感情を共有する、こだわりが減少する、落ち着きのない行動が減少するなどといった変化です。
そして、排便も安定して出るようになり、睡眠状態も改善したとのことです。
もちろん、医師の適切な診察があっての効果です。また、この腸と脳の研究はこれからも進んでいくと思います。
しかし、便秘や下痢など胃腸の状態が悪くなれば、精神的にもすっきりしないですから、症状が目立ってしまう可能性が大いに考えられますね。腸の環境を整えることは、心にも体にも、そして脳にも良い影響を与えると考えられます。
葉酸のところでも、話しましたが、何かを摂取したから劇的な効果があるということではなく、栄養のバランスや規則正しい生活リズム、排便のリズムが大切になってきます。
もちろん、適切な支援も!

お読みくださってありがとうございました。

引用文献
大井静雄:FK-23摂取で自閉症が改善された:DAILY HEALTH .vol.3.pp5-pp6.2019

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