ちょっと仕事で疲れたとき、子どもの事を思い出すと、ちょっとだけ気持ちが回復します。
お迎えに行ったときや、家に帰ってきて子どもたちの姿をみると、なんだかホッとします。
親もこどもに支えられています。
お迎えに行ったときや、家に帰ってきて子どもたちの姿をみると、なんだかホッとします。
親もこどもに支えられています。
子どもたちにも感謝 どうも、ゆーです。
「家族は組体操」っていう変なたとえが頭の中にうかんできましたが、あまりにも意味不明なので却下したことはナイショです。
さて、前回「学習障害の基本のき」の記事の中でグリコやクイズなどの言葉をつかったあそびを少し紹介しました。
今回は、そのことば遊びの効果についていくつか遊びをピックアップしてお話します。
ことばあそびっていろいろありますね。
代表例は皆さんご存知の「しりとり」とか「逆さ言葉」です。
5~6 歳ころからことばの音を操作し始めるようになり、逆さことばや、音抜きことばなどの言葉遊びを楽しめるようになると言われています。
このしりとりは、音韻に意識を向ける言葉遊びですが、もう一つ重要な要素があります。
「単語を語頭音で検索できるよう心的な辞書を再編成することを意味する」
つまり、単語の一文字を使って、自分が心(頭)のなかにもっている言葉の辞書から言葉を引っ張り出す、あるいは検索する能力です。
語彙を増やすだけでなく、言葉を検索する力も読みや会話にとって必要な要素でしょう。
しりとりはそんな力を養ってくれます。
もうひとつ言葉遊びを紹介します。
ことばのかくれんぼゲーム” ある言葉の中から、さらに隠れている言葉を探し出す遊びです。
「キリギリス」➡ 「キリ」 「リス」
「カブトムシ」➡ 「カブ」 「カシ」 「ブシ」
「クリスマス」➡ 「クリ」 「リス」 「クマ」
このゲームにはある能力が求められます。
それは、「視覚性語彙」の力
視覚性語彙っていうのは、簡単に言うと見た文字情報を言葉の読み情報に置き換えることです。この視覚性語彙はひらがな読字の流暢性の指標となります。
さらに、ひらがな読字の流暢性と「長音表記知識」には関連性があると言われています。
長音表記っていうのは、伸ばすような読みをするものですね。
かあさん、にいさん、すうじ、ねえさん、けいさん、とうさん、ほうとう
ようするに、この言葉のかくれんぼゲームは、ひらがなを流暢に読むことや、特殊な発音「長音表記知識」にもかかわっているということです。
言葉を分解したり、それをまた合成したり、バラバラの文字を一つのまとまりにする。そうやって文字を操って読むことが、読みそのものの流暢性や特殊な発音、文字の表記への理解を深めているわけです。
こういった言葉遊びは、ほんとうに手軽にできる遊びです。
それが言葉の発達とどのように関係があるのかを知ることで、普段の遊びに意味や価値を与えることができます。大人がこのことを知ることで、子どもと遊んでみようというきっかけになればと思います。
そしていつも言いますが、子どもは今自分にとって必要なことを遊びとして楽しむんです。
子ども自ら発見し、それを楽しむ。そこに親子で一緒に楽しむ!これが、大切です。
お読みくださってありがとうございました。
引用文献
・高橋登:ことば遊びの発達:“しりとり”を可能にする条件の分析.発達心理学研究.8(1).pp42-pp52.1997
・横山萌他:年長児におけることば遊びとひらがな単語読字の流暢性との関連.岡山大学教師教育開発センター紀要.第10号.pp.27pp37.2020
・高橋登:ことば遊びの発達:“しりとり”を可能にする条件の分析.発達心理学研究.8(1).pp42-pp52.1997
・横山萌他:年長児におけることば遊びとひらがな単語読字の流暢性との関連.岡山大学教師教育開発センター紀要.第10号.pp.27pp37.2020
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