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専門解説! 脊髄の超基本をわかりやすく解説します

こどもがゲームをしていて負けると、泣いて怒ります。
ちかくでみていると、こちらもイライラしてしまいますが。
わたしも、ゲーマーのはしくれ。負けて悔しい気持ちも、怒りたくなるきもちもわかります。
だから「くやしいんだね」と一声かけます。これ、効果的です。
すこし落ち着いて冷静になります。

わたしも実は短気です どうも、ゆーです。
ゲームで怒っている人がいたら、気持ちを代弁してあげてください。ほんとうに、ゲームごときですが、悔しいんです!

さて、本題にはいります。このブログではときどき脊髄という、言葉がよく出てきます。
それはいったいなんじゃい?

ということで、脊髄を知らない方にもわかる脊髄の説明をしてみたいと思います。
脊髄が存在する場所ですが、背骨ってありますよね。
背骨のことを、椎骨といいます。その椎骨のど真ん中に大きな穴があいています。
それを「椎孔」といいます。

そのなかに通る神経が、脊髄です。
脊髄は円柱状をしており、一番てっぺんの部分は、延髄という部分とつながっています。
一番下は腰椎(1あるいは2)という腰辺りの背骨くらいで終わります。
この脊髄から、31対の脊髄神経がのびており、これが四肢体幹の末端までつながって、後述する反射の経路になっていたり、脳からくる運動の命令を伝えたり、感覚情報を受け取って脳に送ったりしています。
脊髄を輪切りにしてみましょう。
中心には、中心管という管があり、脳脊髄液という液体でみたされています。
その中心管を取り巻くように、「H」の形をしているのが、灰白質(かいはくしつ)といいます。さらにその周りを白質が取り巻いています。
この灰白質は、前角、中間角、後角に分けられています。そこから前角につながる神経を前根、後角につながる神経を後根といいます。

おおまかにいうと、前角には運動ニューロンが存在しており、前根を通って筋肉を支配しています。後角は、末端から後根をつうじて伝わってきた感覚情報を脳に伝える中継地点となります。
ちなみに、この後角は感覚情報をダイレクトに脳に中継するだけでなく、感覚情報処理にも関与していることが分かっており、これは以前記事にした痛みのゲートコントロールのところででてきた様々な神経細胞がかかわることで、感覚情報を抑制したり、増幅させたりしているようです。
さらに、脊髄には反射という特別な回路が存在します。
たとえば、膝を叩くと、足がぴょこんと動きます。脚気の検査といっても、わからない方もいるかもしれませんが、膝のへこんだ部分をたたくと、あしが自分の意思とは無関係に動きます。
これ、膝蓋腱反射といいます。

なぜこのようなことが起きるのかといいますと、筋肉は急に伸ばされると引きちぎれてけがをしてしまいます。それを防ぐための防衛システムとして存在しているのがこの反射です。

膝を叩く、正確に言うと筋肉から伸びる腱(けん)を叩いています。この腱や筋肉には筋肉の伸び縮みを検知するセンサーがついています。これを筋紡錘といいます。腱を叩くと、このセンサーが急に筋肉を伸ばされたと勘違いをします。その情報は脊髄に入り、脊髄から自動的に運動の命令が出てきます。その結果、足がピョコンとのびるわけです。
注)アニメーションでは見やすくするために、神経の絵を省いていますが、筋肉から脊髄まで神経でつながっていますよ!

脳まで情報を上げていると時間がかかりますから、体における緊急事態や急な出来事は、上層部に上げずに、現場で処理する。ちょっとたとえがよくわからないけれど。そんな感じです。

もちろん、ふだん脳はこのシステムを監視し、運動にうまく利用しています。

お読みくださってありがとうございました。

参考文献
・丹羽正利他:中枢神経系の構造と神経ネットワークの理解.OTジャーナル.45(7).pp648-655.2011
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