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専門解説! 反復練習・繰り返し練習は効率的的なのか?

最近、暑いので庭に水をまきながら、子どもたちと水遊びをしています。もちろん、仕事から帰ってきた後に。
最初はびしょびしょのまま家のなかにはいってきましたが、今日はなんと自分でタオルを用意してきました。水に濡れたらどうなるのかを予測し、その予測に基づいてタオルを準備する。素晴らしい思考と判断です。

経験したことを、次の自分に活かす。これが大事ですね

なのに、4男は靴下をはいたまま水遊び。 どうも、ゆーです。
理由をきいたら、「べつに気にしていないから」ということでした。ん?どういうこと??

さて、今回は子育てと少し離れます。でもけっして無関係ではありません。
だから、ぜひ読んでください。

繰り返し練習が効率的的なのか?という話についてです。
リハビリや何かを学習するときに、反復練習ってわりと普通に行われています。
たとえば、立ち上がりの練習、鉛筆の練習、箸を持つ練習
これらは、基本動作訓練とか日常生活動作訓練とか言われています。
しかし、これは本当に効率的なのでしょうか?
ある有名な研究があります。Kottkeというひとが、動作を習得するためにどれくらい繰り返し練習すればよいのか回数を報告しています。(協調動作のエングラムを発達させるために必要な運動パターンの反復回数)
たとえば、
手編み       150万針(セーター20枚)
バイオリン     250万小節
フットボールのパス 140万パス
野球の投球     160万球
歩行        300万歩
という数字が並んでいますね。かなりの数をこなさなければ習得できないという報告です。
歩行ですと300万歩ですから、毎日およそ1万7千歩あるいて、半年かかる計算です…。

毎日、こつこつ練習して積み重ねてきて動作を習得するわけですから、時間がかかるわけです。病院で出来るリハビリは期間が決まっている場合があり、その期間内だけで習得するような反復回数をこなせるかどうかは正直疑問です。
ただし、生活に必要な動作をいくつかピックアップして、それだけを集中的に反復練習したならば、ある意味効率は良いかもしれませんが、練習する動作はほかにもありますからね。
また、この研究はあくまでも身体機能や脳機能に問題を抱えていない人で算出したものです。
病院でリハビリを受ける人は麻痺やいたみ、うまく身体機能が使えない方がいます。動作を行うために通常とは異なった動きをする場合があります。これを代償動作といいます。
代償動作を繰り返すことで、脳はそれを学習します。ある研究では、代償動作を繰り返すことで脳組織自体が変化するとも言われています。
例えば、サルの中指と薬指を縫い付けると、脳の感覚をつかさどる領域が徐々に変化することがわかりました。今まで、中指と薬指が別々の領域であったのに、縫い付けた後はその脳の領域が融合してしまったのです。
代償動作がすべてダメというわけではありませんが、学習されたものから再び、通常の状態あるいは通常の動きに戻していくリハビリは大変時間がかかります。
クセってなかなか直しにくいのと一緒です。
結果的に、効率が悪いことにもなりかねないかもしれませんね。

ひとつひとつの動作を反復練習するだけでなく、体の使い方や自分の身体に対する認識を高めていくことが大切です。そうすることで、より効率よくいろいろな動作に応用できる体や脳を再学習できます。
小児のリハビリも、はさみや箸の練習というよりは、それら応用動作を学習しやすくするための、基本的な体の使い方を練習するわけです。

お読みくださってありがとうございました。
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