船出の時！黒ひげ危機一髪で子供の手と目の協調性や予測力を鍛えよう

「子どもの発達によいおもちゃないかな・・・」

「手と目の協調がわるいって言われたけど、どんなことしたらよいんだろう」

「ルールや順番を守れるようにしてほしいな」

　子どものリハビリのプロが、子どもにとって効果のあるおもちゃを解説します。

　今回のおもちゃはこれ↓

海賊が飛び出す！黒ひげ危機一髪

黒ひげ危機一発　（タカラトミー）

　長く愛されるロングセラーの有名なおもちゃ、黒ひげ危機一髪です。

　タルに剣をさしていき、タルに入っている海賊が飛び出たら負けもしくは勝ちという、シンプルなルールのおもちゃです。

　海賊がいつ飛び出るのか、、、ドキドキ感とスリルが楽しい

　実際のリハビリ場面でも、多くの子どもがこのおもちゃで楽しみ、飛び出た海賊に驚いています！

　私にも黒ひげは思い出があります。むかし、歯医者さんに黒ひげのおもちゃがおいてあったんです。歯医者さんのこわさを、黒ひげで紛らわしていました、、、なつかしい。

　あなたには、黒ひげとの思い出はありますか？

　さて、子どものリハビリではこのおもちゃをどのような目的で、どのような効果を狙ってあそぶのでしょうか。解説していきましょう。

・手と目の協調性を促進する

・両手の協調性を促進する

・先を読む力や結果を想像する力を養う

・ルールの理解力や記憶力を養う

・想像力を養う

・結果を予測することによる行動計画力

・楽しみながらリハビリができる

　剣を穴に指す、樽を手で押さえながら剣を刺すことにより、手と目の連動性を養います。これは、子供が将来的に書く、読む、スポーツをするなどの様々な日常生活において必要なスキルです

　樽を手で押さえながら剣を刺すことで、両手の協調性を養います。このような動作を繰り返すことで、脳と身体の調整能力が向上します。

　海賊が飛び出すタイミングを予測することにより、先を読む力や結果を想像する力を養います。これは、将来的に問題を解決するために必要なスキルです。

　このおもちゃはルールがあるため、ルールを理解し、記憶することが必要です。これは、子供が学校や社会生活で必要なスキルです。

　海賊が飛び出すことを予測することで、想像力を養います。また、船のイメージを思い浮かべたり、自分が海賊になったつもりで遊んだりすることで、創造力や想像力が育ちます。

　海賊が飛び出すことを予測することで、それに対する行動を計画する力を養います。これは、子供が将来的に目標を設定し、それに向かって行動するために必要なスキルです。

　黒ひげ危機一髪は、楽しみながらリハビリができるおもちゃの一つです。子供は、楽しいと感じることに対して積極的に取り組むため、リハビリがストレスにならず、効果的に行うことができます！

　剣をタルにさすという活動は、手元をしっかりと見ることを促します。

　またルールを覚える、結果を予測して期待する、楽しみながら待つことを経験する。

　子どもが社会で生きていくうえで重要なポイントが、このおもちゃの中にはちりばめられています。

　好きな人と楽しい時間を過ごせるとわかるから「待つ」わけです。

　期待するということは、自分自身に起きることがわかる、つまり自分自身をイメージできているということです。

　いつとびでるかわからないドキドキ感は、「飛び出る」という結果が予測できるからこそ！なのです。

　海賊と一緒に、子どもに必要な能力をきたえましょう！