「うちの子、力の加減がむずかしい・・・」
「集中力をつけるような遊び、なにかないのかしら」
「手をじょうずにつかうには、どんなおもちゃがいいんだろう」
子どものリハビリには、日常的に使用されるおもちゃが非常に重要な役割を果たしています。おもちゃは、子どもたちが毎日のリハビリを継続する上で欠かせない存在です。
今回も日常にあるおもちゃを子どものリハビリという視点から分析し、その魅力を紹介したいと思います。
タワーをカードで積み上げろ!キャプテン・リノ
このおもちゃの遊び方は、、、
サイのヒーロー(キャプテン・リノ)がのぼるタワーを、カードによって作っていきます。
カードを重ねるためにあるルールに従う必要があります。
これは屋根カード
これが自分の手札のカードになります。屋根カードには、壁カードを置く図柄が描かれています。この指示に従って、壁カードをおいていくわけです。
また、屋根カードにはいくつか特別なマークがプリントされているものがあり、柄によって一回休み、2枚置くなどの意味があります。なかでもヒーローマークは、次の人がヒーローのフィギュアを上の階まで移動させなければなりません。
カードでできた建物を倒さないように、カードを積み重ねたり、ヒーローを移動させなければなりません。もちろん、倒した人の負け。ですが、すべてのカードを積み重ねることができると、全員勝利というルールもあります。
どんな効果が期待できますか?
キャプテン・リノを遊ぶことで、子どもに次のような効果を与えることができます。
・目と手の協調性を促進することで、手の動きと目の視覚情報を統合する能力を養う。
・集中力を養うことで、カードタワーを倒さずに慎重にカードを置くための注意力を向上させる。
・ルールを理解することで、みんなで遊ぶ社会性を養う。
・そーっとおく、優しく置くという力加減や感覚を養うことができる。
・手の運動感覚を使って、力加減を微調整することで、手の力加減を遊びながら学ぶことができる。
・自分の手がぶつからないようにするために、自分の体の位置や手の動きに注意を向ける。
このおもちゃを使うことで、室内でのカードゲームを通じて、子供の手の運動感覚や注意力を促進し、目と手の協調性や集中力、ルール理解、社会性を養うことができます。
目と手の協調性を促進する
カードタワーを組み立てる際には、手の動きと目の視覚情報を統合する必要があります。カードを持ち上げて正確に置くために、手の位置や角度、力加減を調整しながら、目でカードの位置を確認しなければなりません。これにより、目と手の協調性を高めることができます。
集中力を養う
カードタワーを倒さずにカードを置くには、慎重な集中力が必要です。子供はカードを選びながら、周囲のカードの安定性や自分の手の位置を考え、細かな動きをコントロールしなければなりません。これにより、集中力を養うことができます。
ルールを理解し、社会性を養う
カードタワーを組む際には、ルールを守る必要があります。例えば、特定のカードを使用する、特定の高さまで組むなどのルールに従う必要があります。また、複数の人で遊ぶ場合には、協力やコミュニケーションも必要です。これにより、ルールを理解し、みんなで遊ぶ社会性を養うことができます。
手の運動感覚や注意力を養う
カードタワーを組む際には、手の力加減を微調整する必要があります。力を強く加えるとカードタワーが倒れてしまいますし、力を弱く加えるとカードがうまく組み立てられません。手の運動感覚を使って、正確な力加減をコントロールし、注意力を養うことができます。
自分の体の位置関係、動きに注意する
カードタワーを積みあげるためには、力の加減のほかにカードタワーと自分の体の位置関係が重要になります。近すぎても、遠すぎてもうまく積むことができません。また、自分の手がカードタワーに当たってしまったらタワーは倒れてしまいます。ですから、自分の手がタワーに当たらないように、その位置関係を把握しておく必要があるのです。このような遊びの中で、子どもは無意識に自分の体をイメージして、体の動きに注意を向けるのです。
まとめ
キャプテン・リノ(カードタワー)は、子供の目と手の協調性を高めるとともに、集中力やルール理解、社会性を養う教育的なおもちゃとして魅力的です。
さらに、手の運動感覚や注意力を養う効果もあります。楽しく遊ぶことで子供の興味を引き、教育的な遊びの一つとして、実際のリハビリ現場でも活用しています。
あなたも、子供の成長に役立つキャプテン・リノ(カードタワー)を試してみてください!
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