野球を始めた4男ですが、まだまだ初心者。
わたし自身も野球の経験がないので、バッティングのフォームや投球のフォームは子どもと一緒に勉強中です。ですが、療法士として何か知識を活かせることがあるはず!ということで、今まで学んだ知識をつかって運動の分析やトレーニングを考えていきたいと思います。
今回はバッティングについて、超初心者の4男の自主トレを考えてみました。
バッティングを分析してみる
バッティングの基本は、全身の力をインパクトの瞬間に集中させ、ボールをしっかりと見て強く叩く
そのためには5つの行程があるようです。
①テールバック
体をひねって、体重を軸足に乗せる
②ステップ
軸足と反対側の足のステップに合わせて、バットをスイングし始める
③インパクト
全身の力をバットに集中させる
④ボールを押し込む
ボールを前方に押し込む
⑤フォロースルー
体をしっかり回す
ですが、4男は超初心者です。
細かい技巧はおろか、体も出来上がっていません。しかも、へたに我流で覚えてしまうと、それが運動学習されてしまうと、のちのち修正するのに時間を要することになります。
そこで考えたのが、「自分の体の使い方を学習する。」
自分の体の使い方、自分自身で分析できるようになれば、正しいフォームを教えてもらった時に飲み込みやすいですし、間違ったフォームも修正しやすくなります。
ということで、わが家の超初心者向け自主トレメニュー2つを紹介します。
バットとお友達になろう大作戦
バッティングは「バット」という物を介して、ボールという外部環境に働きかけることだと私は解釈しました。
どういうことかといいますと、ボールはスピード、方向などがその都度変化します。その変化する環境に対して働きかけをするときに、バットという物を自分の体の代わりに使うわけです。
つまり、「バット⁺自分自身」の身体イメージを作り出すことが、今後のフォームを覚えたり、バッティングの精度を高めるために必要であると考えました。
目的
①バットの長さを把握する
②バットを振った時の距離感をつかむ
これを練習するためにいいものが我が家にはありました。
方法
これを使って2つの課題を与えました!
自分とバットの長さ、距離感をカラーコーンを使って確かめよう。
カラーコーンの頂点、ギリギリをかすめるようにバットを振ってみよう。
結果
この練習を毎日繰り返し行いました。
最初は、カラーコーンの胴体部分にバットがぶつかって、カラーコーンがおおきく吹き飛ぶなんてことを繰り返していました。
4男はその都度、自分でバットと自分の距離感をはかりながら、ゆっくりゆっくりバットを振っています。
およそ1週間後、徐々にカラーコーンの頂点をかすめるようになってきました。
さらに2週間後、かなりの割合で頂点をかすめる率が増えてきました。
そして、4男からこんな発言が聞かれました。
自分が思っているよりも、下だな。
これです。
私が求めていた、自分の動きを自分で分析する力。
この発言が聞かれるようになってから、バットと自分との距離感が格段に向上したように思えます。
「ぼくは先生」大作戦
野球の教わり始めてから、コーチに様々な事を教えてもらいます。この教えてもらったことを、定着させるためにどうしたらよいのか、そして先にのべた自分の体を知るためにどうしたらよいのか。
私が小児リハビリで使っているテクニックを応用してみました。
方法
四男が先生役になって、わたし(父親)に教える
これは、わたしがリハビリでよく使うテクニックの一つです。ひとに教えるためには、運動を「言葉」に変えなければなりません。運動を言葉に変えるためには、自分の体を上手に頭の中でイメージさせる必要があります。さらに、コーチから教えてもらったことを振り返ることで、記憶を定着させることができます。この2つのメリットを活かすために、わたしは生徒になりました。
結果
バットはこうやって持つんだよ
ほうほう、なるほど
それで、バットを振るときはこうやって足をあげて、こうやって
こうやってじゃ、ちょっとよくわかんないな。もう少し、詳しく教えて
だから、こっちの足をあげるじゃん。
そしたら打つときにあげたほうの足を前に出して…
どうしても自分の動きで解説しようとするので、そこを言葉にしてもらうために質問を投げかけています。そうすることで、より細かい運動を言葉にすることができます。
また、きちんと理解できていないことは説明することが難しいので、説明できない部分については「今度、コーチに聞いてきて」と促します。
今日はコーチにこれを教えてもらった。
ちょっとずつ出来るようになってきたよ!
積極的に自分から教わったことを語るようになりました。それと同時に、自分の動きの変化についても自覚が出てきているようです。
出来ることがわかると、さらに楽しい!!良い循環が生まれています。
まとめ
私自身はほんとうに野球をやったことがないので、フォームなどは教えることができません。ですので、野球に関してはコーチの指導にお任せしています。
ですが、そのコーチの指導をより活かすための「運動を分析し、運動学習に導く」「運動のイメージを作り上げる」ことはできます。
今後も、時々自主トレの方法について紹介していきますね。
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