コラム:あなたの子育てをアップデート

これを読めば、だれでも簡単に読書感想文がかけます。パート3

感想文,書き方,簡単,例文,子ども,書けない コラム:あなたの子育てをアップデート

 これを読めばだれでも簡単に読書感想文を書くことができる解説シリーズ パート3です。

 いよいよ感想文を書く作業に突入です。

ポイント⑤ 最初の書出し部分を、ちょっと印象的に。

 テーマと軸、そして引用できる文章がみつかったら、さっそく最初の部分から書き始めましょう。

 ちょっとまって!

「私は○○という本を読んで思ったことは、、、」

 って書いていませんか?

ゆー
ゆー

賞が取れる「感想文」の書出しはこうです!

例えば、「戦争」がテーマのヒロシマ原爆の作品の場合

『1945年の8月6日 たったひとつの爆弾が、多くの命を奪いました。』

 「戦争の非情さ」と「命の大切さ」というメッセージが強く伝わる書出しです。ここから先にどのような話が展開していくのか、感想文を読むほうにも緊張感が伝わります。

 このように、書出しを印象的にすることで、ありきたりな感想文から賞がとれる感想文に変化します。

印象的に書くためのコツ

 印象的に書くためには、とあるコツがあるんです。それは、

キーワードを使って書く

 文章の一番最初の部分で、パート②で解説した、キーワードや「軸」になる部分を書きます。さらに、自分がピックアップした作中の文章をおりまぜながら考えると、印象的な書出しとなります。

 作文を書くときに、話の着地点や落としどころ(軸)を決めておくと書きやすくなります。その軸に沿って話を展開すればよく、印象も違ってきます。

 つまり、自分が言いたい「結論」について書くとよい。

 ということになります。


 パート②で紹介した本を例に、感想文の最初の部分を書いてみましょう。さらに、パート②で解説した、ピックアップした文章をつなげてみます。

 例となる感想文の構成はこのようになっています。

1. 印象的な書出し
2. 簡単なあらすじ
3. ピックアップした文章
4. なぜその部分をピックアップしたのかという具体的な説明、感想

例①「あかたろうの1・2・3の3・4・5」というお話

 感想文の書出しはこの一文です。

『わたしも、みんながよろこぶ魔法をつかってみたいな!』

これを使った感想文の例

 『わたしも、みんながよろこぶ魔法をつかってみたいな!』
 ある日あかおにのあかたろうくんは外から帰ってくると、お母さんがみあたりません。
 おにのあかたろうは、お母さんがいそうなところに電話をかけていきます。その電話の話からお母さんが買い物に行ったことと何を買ったのかを知るあかたろうくん。
 じつはこの買い物の中身は、お父さんとあかたろうくんが大好きなエビカレーの材料でした。
 私はこの本のなかで好きな部分があります。
 「ぼく まほうつかい。おかあさんの かごのなかみをしってるよ」
 あかたろうくんはいろいろな人に電話をして、お母さんが何を買ったのか、何を作ろうとしていたのかを知っています。そこでお母さんをビックリさせようとする気持ちと、お母さんが何を作るのか分かった瞬間のお母さんの優しさをこの文章から感じました。本には得意げな表情をしたあかたろうくんも描かれており、お母さんをびっくりさせようとする楽しそうな様子が伝わってきます。

例②アメリカン・ブッダより「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」

柴田勝家氏のアメリカン・ブッダより「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」というSF短編小説

アメリカン・ブッダ (ハヤカワ文庫JA)

柴田 勝家
早川書房
2020-08-20

 感想文の書出しはこの一文です。

『仮想現実という科学技術は進歩するけれども、それを使う人間は一人ひとり違った感性をもっている。同じものを見ていても、同じではない。』

これを使った感想文の例

 仮想現実という科学技術は進歩するけれども、それを使う人間は一人ひとり違った感性をもっている。同じものを見ていても、同じではない。
 この短編小説は生まれながらにしてVR(仮想現実)の世界しかしらない一族のスー族。その民族の住んでいる仮想現実世界がどんなものなのか、その世界観の研究・報告という形で話が進んでいきます。私はこの話を読んで印象の残った部分があります。
 「私たちは与えられた情報を、頭の中で想像した姿で補正している」
 どんなに科学技術が発達したとしても、それを利用するのは人間です。私たちの脳自体が持つ曖昧さを表現していると同時に、人が持つ想像力の奥深さを表現していると推測できます。そして、私と他人とでは同じ情報を与えられたとしても、その人がもつ想像で補正しているので同じではない、それが多様性であり、個性であると読み解くことができます。

まとめ

 「私は○○という本を読んで、感じたことは・・・・」よりも、結論やまとめにつながるような部分、あるいは歴史の解説を作文の出だしにもってくることで印象が変わります。
まぁ、このように書いたら、絶対親が書いているだろうと思われるかもしれませんが((笑))

でも、いいじゃありませんか!書けばいいんです、書けば!

この後はなしをふくらめるためのステップ④に続きます。

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