1から学ぶ発達障害や病気のきほんリハビリ専門解説!

楽しく学ぶ言葉遊び: モーラ遊びと共に子どもの言葉力を育む

1から学ぶ発達障害や病気のきほん

「ことばの発達を促したい!」

「ことばの数をふやしたい!」

 子どものリハビリをする現場では、このような要望が良く聞かれます。

 子どもの言葉の発達を促すにはどのようにしたらよいのでしょうか?

 今回は、言葉の成長を促すコツと、「言葉の発達」について理解を深めましょう

ことばの発達をうながすには、どのようにしたらよいのでしょうか?

言葉の発達を促進するためには、以下の方法が役立つことがあります。

・コミュニケーションを大切にする
・読み聞かせ
・歌やリズム遊び
・共感と理解
・環境の豊かさ
・注意深く聴く
・言葉の遊び

コミュニケーションを大切にする

 子どもとのコミュニケーションは非常に重要です。親やケアギバーとの対話や交流を増やし、子どもの興味に応じた話題で会話を楽しむことが役立ちます。

読み聞かせ

 読み聞かせは子どもの言葉や語彙の発展に大きな影響を与えます。絵本や話を通じて新しい言葉や構造に触れ、理解を深めます。

歌やリズム遊び

 リズミカルな歌や韻律のある言葉は、子どもの音楽的な感受性や言葉のリズム感を養います。歌やリズム遊びを通じて楽しみながら言葉のリズムや音を覚えさせましょう。

共感と理解

 子どもが話す内容に共感し、理解を示すことが大切です。子どもが自分の気持ちや考えを表現しやすい環境を提供し、尊重することで、言葉の表現力が向上します。

環境の豊かさ

 子どもの成長にとって刺激的な環境が大切です。新しい言葉や概念に触れられるような場所や体験を提供することが、言葉の発達を促進します。

注意深く聴く

 子どもが話す内容に対して注意深く耳を傾けることで、言葉の発達をサポートできます。子どもが話すときに積極的に反応し、質問を投げかけることが有益です。

言葉の遊び

 言葉遊びやモーラ遊びなどを通じて、言葉を楽しむ機会を提供しましょう。歌ったり、言葉で遊ぶことで、子どもは自然な形で言葉を覚えます。

 これらのアプローチを組み合わせ、子どもが自分のペースで言葉を発達させられるようにサポートしましょう。

ことばの発達について、理解を深めましょう

言葉と文字の学習をそだてる「モーラ」とは

 「モーラ」とは、言葉や文字を音の単位で分割する際の基本的な単位を指します。
 日本語の場合、1モーラは通常、母音または子音と母音の組み合わせで構成されます。例えば、「み-か-ん」は3モーラ、「ぐ-り-こ」も3モーラとなります。

▸ み か ん    → 3モーラ

▸ く つ し た   → 4モーラ

▸ れ い ぞ う こ → 5モーラ

モーラの数は発音のリズムや速さに影響を与えます。

モーラと発語の流暢性

 言葉を学ぶ際、子どもたちはモーラの数を覚えることが重要です。言葉をモーラ単位で分解することで、正確な発音や言葉の構造を理解しやすくなります。

 そしてモーラの概念を理解することで、子どもたちは言葉のリズム感を養うことができます。リズム感は言葉の流暢さや音楽の理解にも繋がります。

言葉と文字の発達

 幼児は最初言葉をひとまとまりにして認識しています。成長とともに、言葉には、それぞれ音の順番があり、バラバラにできている、またその数があるということに気がつきます。

 これを音韻認識といいます。この音韻認識は4歳から5歳ころになると出てくるようです。

 そして重要なのが、音韻認識の発達は、その後の文字学習の前提となります。
 言葉には音の単位(モーラ)があることを認識することで、初めて文字の学習が可能となりるのです。

言葉のボキャブラリーを増やす

 ことばのボキャブラリー、つまり語彙ですが、このような研究結果があります

 語彙が多いほど読解力の成績が良い

 しかし、語彙を身につけるには読むことが必要となります。読まないと語彙は増えず、語彙が増えないと読解できない、悪循環におちいってしまうこともあります。

 語彙力の向上は読解力やコミュニケーション能力の向上に直結する重要な要素です。
 語彙を増やすためのいくつかの方法をいくつか紹介します。

・読書を習慣化する
・イラストや単語のリストを作成する
・会話を大切にする
・興味を持つトピックを選ぶ

読書を習慣化する

 様々なジャンルや難易度の本を読むことで、新しい言葉に触れ、語彙を拡充できます。特に幅広い分野の本を読むことで、様々な単語を学びやすくなります。

イラストや単語のリストを作成する

 イラストを使って新しい言葉を覚えたり、新しい単語や表現を学んだら、それをリストにまとめましょう。定期的にリストを見返して復習することで、単語が定着しやすくなります。学んだ単語を実際に使って文章を書くことで、それらの単語が自然に使えるようになります。

 言語の訓練では、実際に単語カードや絵カードなどが用いられています。

会話を大切にする

 他の人との会話は、日常的な語彙の使用や新しい表現の学習に役立ちます。異なる人と積極的にコミュニケーションをとることで、新しい言葉を学ぶ機会が増えます。
 あたらしく学んだ言葉を使う機会にもなるでしょう。

興味を持つトピックを選ぶ

 興味を持つトピックに関する本や記事を読むことで、学びやすくなります。興味を持つことでモチベーションが上がり、語彙の増加が促進されます。
 実際に「電車」が好きな子どもが、電車に関する知識を中心に言葉を増やしたり、興味があるものを通じて言葉が増えていくことが観察されます。

これらの方法を組み合わせ、毎日少しずつ語彙を増やす習慣をつけることが効果的です。

【格安】100円で買える「あいうえおレース」

 百円均一のおもちゃ、カードゲームです。我が家のこどもはめちゃくちゃはまりました!!!

発達,言語,言葉の発達,発達障害

【ルール】
 手札には、ひらがなが一文字書かれています。
 場に出ているカードの文字数あるいは色にあてはまり、自分の手札の文字からはじまる言葉を言い、早い者勝ちで手札を出していきます。

発達,言語,言葉の発達,発達障害

この写真だと、場のカードが青色か5文字(真ん中の文字は無視します)
手札は「ひ・ぬ・も・ら」 この中から、場のカードにあてはまる言葉を探すと…

(青色)
ひこうせき(飛行石、あの有名な映画のやつですね)
もうこはん(青いです。)

(5文字)
ぬかあぶら(糠油)
らくしょう(楽勝)

 知っている言葉を頭の中で探す、言葉の数を数える

 言葉の発達にとって、とっても大切な活動がふんだんにふくまれています。

 このカードゲームは、音の単位(モーラ)が決まっていますから、それに合わせた言葉を脳の貯蔵庫から引っ張り出してくるという脳の中の活動が必要となります。

 音韻認識の発達を促すあそびに最適です!

まとめ

 小さい頃から大人と一緒に、または友達同士で「言葉」で遊ぶことは、後の学習につながる重要な活動です。言葉で楽しむことは、親子間のコミュニケーションを豊かにし、子どもたちにとっても楽しく学ぶ手段となります。

 子どもの頃、皆さんもおそらく「グーリーコー」「チーヨーコレイト」「パイナツプル」といった言葉遊びをしたことがあるでしょうね。これは、音の数だけ階段を上ったり降りたりする楽しいゲームで、モーラを使った代表的な遊びです。
 部屋の中で手軽に楽しめる「モーラ遊び」として、今回紹介したあいうえおレースも素晴らしい活用例です。

 言葉を覚える段階では、小さな子どもたちは「あれは何?」「これは何?」とたくさん質問しますね。もちろん、物の名前を知りたいという欲求もありますが、同時に大人との交流を楽しむという目的もあるようです。

 子どもたちには、言葉で遊ぶことや親子でコミュニケーションをとる楽しさを感じてもらいたいですね。

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