おもちゃの動画をたくさん撮りたいと思っていますが、機材がしょぼいので上手に撮れません。
なにかいい方法ないかなぁ…。
ところで、小学校ではタブレットによる宿題が始まりました。楽しみながらやっているので、とても良いと思いますし、丸付けの必要がないので親も楽です(笑)
なにかいい方法ないかなぁ…。
ところで、小学校ではタブレットによる宿題が始まりました。楽しみながらやっているので、とても良いと思いますし、丸付けの必要がないので親も楽です(笑)
もっとタブレット学習がふえるとうれしい どうも、ゆーです。
なんでもたのしく勉強することが大切です。
さて、今回のお話は脳の可逆性(かぎゃくせい)についての話。
可逆とは、外部に何ら変化を残さずに元の状態に戻すことができることをいいます。
これについて、ある文献を読んだので簡単にご紹介します。
ここから紹介する実験は、げっ歯類(ねずみ目)のラットを使った実験です。
幼いラット(生後5日目)の脳の片方(右側)を意図的に切除するところから始まります。
幼いラット(生後5日目)の脳の片方(右側)を意図的に切除するところから始まります。
脳は右と左に分かれており、脳梁という部分でつながっています。
以前、錐体路の記事で書きましたが、脳からの命令は錐体交差というところで左右が入れ替わります。ですから、右の脳は左半身をおもに支配し、左の脳は右半身をおもに支配します。
右側の脳を切除したラットはそのまま飼育され、10週間から14週間目になったところで、隙間から手を伸ばしてエサをとるという課題をさせました。ようするに、ラットにリハビリをしたわけですね。
すると、1~2週間以内に切除したほうと同じ側(つまり右側、健側)の手では成功率50%となり、切除した側と反対側(左側、患側)の手では動きが不十分ではあるものの、成功率30%程度は動かせるという結果がでました。
つまり、切除された右側の脳が支配する左側の手の動きをとりもどしたということです。
そして、この時のラットの脳の回路を詳しく分析したところ、残された側の脳をつかって、動かない方の半身をコントロールする回路が出来上がっていたそうです。
のこりの脳を使って、両方の体をコントロールするように変化したわけですね。
わかりやすくポイントだけ書きましたので、だいぶ実験の内容は端折ってありますけれども、とくに幼少期の幼い脳には、損傷を受けた部分を代償するように残された脳を使って反対側の手足をコントロールする力があるということです。もちろん個人差はあると思います。
「幼い脳、幼児期のようなおさない時に大脳半球の切除術を受けたお子さんは、しばしば反対側の手足の運動を維持している時がある。」
文献より引用
このように幼い頃に脳に損傷を受けたお子さんで動きを獲得しているお子さんがいるのも事実であり、私自身も現場で何例も経験しています。
ただし、動くという事実はあれど、思い通りに細やかな動きを出すとなると、そこには適切なリハビリが必要になるとも感じています。
よりよく運動機能を発達させるためにも、幼い頃でも適切なリハビリをすることが重要だといえます。
お読みくださってありがとうございました。
引用文献
磯村朋子,正高信男:脳の可逆性と学習および発達障害.OTジャーナル45 (7).656-660.2011
磯村朋子,正高信男:脳の可逆性と学習および発達障害.OTジャーナル45 (7).656-660.2011
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