コラム:あなたの子育てをアップデート

生活リズムの力:子どもの成長を支える早寝早起きの習慣

コラム:あなたの子育てをアップデート

「明日は休みだから、ちょっとくらい遅く寝てもいいよね?」
「せっかくの休日なんだから、朝はゆっくり寝ていたい…。」

つい、こんなふうに思うこと、ありませんか?
子どもに対しても、「たまにはいいか」と夜更かしを許したり、休日はゆっくり寝かせてあげようと思ったりすることもあるでしょう。

でも、その “ちょっとだけ” が積み重なると、どうなるでしょうか?

夏休みや長期休みの間に生活リズムが崩れてしまい、学校が始まる頃には朝起きるのがつらくなる…。
昼夜逆転のリズムが抜けず、朝ごはんを食べる時間もなく、学校での集中力が落ちる…。

実は、こうした生活習慣の乱れは、大人になったときの自信ややる気、人との関わり方にも影響を与えることが研究でわかっています。

子どもが「元気に学校へ行けること」「やる気を持って学べること」「周りの人とうまく付き合えること」——その土台となるのは、意外にも 『早寝早起き朝ごはん』というシンプルな習慣 なのです。

では、なぜこの基本的な生活習慣が子どもの未来を左右するのか?
そして、どのようにすれば無理なく続けられるのか?

今回は、早寝早起きがもたらす驚くべき効果と、わが家で実践しているシンプルな習慣づくりのコツをご紹介します。

子どもの頃の「早寝早起き朝ごはん」が、大人の生きる力につながる?

「早寝早起き朝ごはん」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。これは、子どもの基本的な生活習慣として推奨されるものですが、実は大人になったときの「生きる力」にも深く関わっていることが研究からわかっています。

生活習慣と大人になってからの自信や人間関係の関係

研究によると、子どもの頃に「早寝早起き朝ごはん」を習慣としていた人は、大人になったときに以下のような資質や能力が高い傾向があることがわかりました。

✅ 自信を持ち、失敗してもくじけにくい
✅ 仕事や勉強への意欲が高い
✅ 家族や友人との良好な関係を築きやすい
✅ ルールを守る意識が強い
✅ 他者に対する優しさや共感力が高い

さらに、この傾向は家庭の経済状況に関係なく見られたことも重要なポイントです。つまり、裕福な家庭かどうかにかかわらず、子どもの頃の生活習慣が、その後の人生にプラスの影響を与える可能性が高いのです。

子どもの生活習慣が大人になってからの自信や人間関係に与える影響を深掘り

子どもの頃の「早寝早起き朝ごはん」という基本的な生活習慣が、大人になったときの自信や人間関係にどのように影響を与えるのかについて、心理学的・生理学的な観点から詳しく見ていきましょう。


① 自信を持ち、失敗してもくじけにくい理由

規則正しい生活と脳の発達の関係

「早寝早起き朝ごはん」は、脳の発達にとって重要な要素です。

  • 十分な睡眠 → 記憶の定着・感情のコントロールが向上し、ストレス耐性が強くなる
  • 朝食の摂取 → 血糖値が安定し、集中力や意欲が向上

これらの積み重ねが、自己効力感(「自分はできる」という感覚)を育て、失敗に対する耐性を高めることにつながります。

幼少期の自己管理能力が「やり抜く力(GRIT)」を育てる

「早寝早起き朝ごはん」は、子どもにとって「毎日続ける習慣」です。このような習慣を守る経験が、「やり抜く力(GRIT)」につながると考えられています。GRITとは、成功に必要な「粘り強さ」や「困難を乗り越える力」のことを指し、アメリカの心理学者アンジェラ・ダックワースによって提唱されました。

習慣を守る経験が積み重なると、「自分はできる」「続ければ結果が出る」という感覚が生まれ、何かに挑戦した際にくじけにくくなるのです。


② 仕事や勉強への意欲が高い理由

朝型の生活が集中力を高める

「早寝早起き」をしている子どもは、朝の時間を有効に使うことができます。朝の脳は、睡眠によって記憶が整理されており、学習に適した状態になっています。

また、朝食をしっかり摂ることで、ブドウ糖(脳のエネルギー源)が供給され、思考力や集中力が向上します。研究によると、朝食を抜いた場合、認知機能や学業成績が低下する傾向があることが分かっています。

このような「朝型生活」は、勉強や仕事の効率を高め、成功体験を積みやすい環境をつくるのです。

計画的に動く力が身につく

規則正しい生活を送ることで、時間の使い方が自然と上手になります。

  • 「朝起きる時間が決まっている」→ 時間管理の基礎が身につく
  • 「朝食をきちんと食べる」→ ルーチンを守る意識が高まる

このような習慣が、「やるべきことを計画的に進める力」につながり、仕事や勉強に対する意欲を支えるのです。


③ 家族や友人との良好な関係を築きやすい理由

コミュニケーションの機会が増える

「早寝早起き朝ごはん」をしている家庭では、朝食を家族でとる習慣があることが多いです。朝食の時間は、家族同士が顔を合わせ、コミュニケーションを取る貴重な機会となります。

幼少期から家族との関係が良好だと、人間関係の基礎が築かれ、他者とのコミュニケーションスキルが向上すると考えられています。

体調が安定し、イライラしにくくなる

睡眠不足や朝食抜きは、情緒の安定に悪影響を与えます。特に血糖値が不安定になると、イライラしやすくなり、対人関係にも悪影響を及ぼします。

十分な睡眠と栄養のある朝食を取ることで、心が安定し、他者と円滑に関わることができるのです。


④ ルールを守る意識が強い理由

生活習慣の積み重ねが「自己抑制力」を育む

「決まった時間に起きる」「朝ごはんを食べる」といった生活習慣を続けることで、自己抑制力(セルフコントロール)が育まれます。

自己抑制力が高い人は、感情に流されずにルールを守る傾向があります。幼少期の生活習慣の積み重ねが、「社会のルールを守ることが当たり前」という意識につながるのです。


⑤ 他者に対する優しさや共感力が高い理由

規則正しい生活が心の余裕を生む

睡眠不足や栄養不足が続くと、ストレスがたまり、他人に対して攻撃的になりやすいことが分かっています。

一方で、十分な休息と栄養を取っていると、脳の前頭前野(共感や思考を司る部分)が活発に働きます。これにより、他者の気持ちを理解しやすくなり、優しさや思いやりの心が育ちやすくなるのです。

家庭のしつけとの関係

研究では、「親が生活習慣をしっかりしつけていた家庭の子どもほど、大人になってからの資質・能力が高い」ことも明らかになっています。

これは、親が子どもに生活習慣を教える際に、「人に迷惑をかけない」「人を思いやる」といった価値観も自然と伝えているからだと考えられます。


まとめ:基本的な生活習慣が、一生の土台を作る

子どもの頃の「早寝早起き朝ごはん」は、単なる健康習慣ではなく、大人になったときの自信や人間関係、社会性にまで影響を与えることが研究から分かっています。

  • 規則正しい生活は、脳の発達と自己管理能力を育む
  • 毎日の習慣が、困難にくじけない心や、計画的に動く力につながる
  • 心の安定が、人間関係や共感力を高める

こうした研究結果は、子どもに生活習慣を身につけさせることの大切さを改めて示しています。「基本的な習慣」を大切にすることが、子どもの未来の土台を作ると言えるでしょう。

早寝早起きと朝ごはん:基本的な生活習慣の大切さ

「早寝早起き、朝ごはん。」シンプルですが、これを毎日続けることが重要です。しかし、つい「今日は休みだから夜更かししてもいい」「明日は休みだから寝坊しても大丈夫」といった理由で、生活リズムが乱れてしまうことはありませんか?

1日や2日なら取り戻せても、夏休みなどの長期休暇になるとどうでしょう。毎日が休みだからと、徐々に夜更かしが続き、ついには昼夜逆転してしまう。実際に、長期休み明けの生活に苦労する子どもたちを、私はたくさん見てきました。

一度「夜更かし・寝坊」が許されると、それが当たり前になり、やがて負の習慣へと変わっていきます。しかし、早寝早起きの効果を知れば、やらない理由はありません。

わが家の生活習慣

わが家では、平日も休日も変わらず決まった時間に寝て、決まった時間に起きるようにしています。具体的には、小学生は9時、中学生は10時に就寝。テスト前でもこのルールは変わりません。起床時間は5時半から6時の間です。

この習慣を定着させた立役者は、意外にも「ゲームとYouTube」でした。

わが家では、基本的にゲームやYouTubeの視聴時間に制限を設けていません。ただし、一つだけルールがあります。

わが家のルール:「メリハリをつけること」

お風呂、食事、身支度、就寝——これらの基本的な生活習慣は、ゲームが途中でも必ず優先させます。寝る時間になったら、ゲームやYouTubeは強制終了。このルールを幼少期から徹底した結果、子どもたちは自然と時間管理を覚え、朝早く起きてゲームやYouTubeを楽しむようになりました。

この習慣が身につくと、親が声をかけなくても、自分で生活リズムを管理できるようになります。

生活習慣を作るために大切なこと

もちろん、家庭ごとに育児の方針は異なります。それぞれの家庭に合ったルールを設定することが大切です。しかし、どんなルールであっても「親が決めたルールは徹底して守る」ことが、生活習慣を定着させる鍵となります。

まとめ

「早寝早起き朝ごはん」というシンプルな習慣が、将来の生きる力を支える大切な要素になり得ることが研究で明らかになっています。日々の生活の中で、子どもに規則正しい生活リズムを身につけさせることが、将来の自信や対人関係の土台を作る一歩になるかもしれません。

お読みいただき、ありがとうございました。

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