プロが分析！このおもちゃがもたらす効果とは？（オーダー・ピザーラ）

大雨の中、子どもたちは外で遊んだらしい。
子どもにとっては、雨でさえ遊び道具ということでしょうか。
風邪ひかないようにね…。

じつは、わたしも大雨とか好き　どうも、ゆーです。
でも災害級の気象変化には注意が必要ですね！　大人になると、防災対策にも余念がありません。

さて、今回紹介するおもちゃはコチラ

ピザカードを集めてピザをつくるというカードゲームです。

これ、百均（ダイソー）のカードゲームです。

通常のルールはキーとなるカードのアルファベットと同じアルファベットのピザカードをとっていくのですが、もうひとつ遊び方があります。このカード、神経衰弱ができます。

合わせるのは、アルファベットあるいはピザの種類のどちらかが一致すればカードを貰うことができるというルールを勝手に作りました(笑)

では、分析してましょう
【子供にあたえる効果】

・アルファベットを覚えることができる

・形、色などの情報を利用し、似たものと関連付ける能力を促す
・注目、集中する注意力や適切な情報を選別する注意機能を促すことができる。

・目で見る（視覚）ワーキングメモリの促し

・ルールを理解する、みんなで遊ぶ社会性を養う。

神経衰弱は「記憶力」の勝負ですよね。このゲームで使う記憶は、その場に何があるかという一瞬の記憶力、ワーキングメモリという記憶力です。

記憶にはいろいろな種類があります。私たちが思い出と言ってているのはエピソード記憶、知識や大きさなど、ものや世界に意味を与えている記憶情報は意味記憶といいます。

自転車や自動車の運転技術などの記憶は手続き記憶といいます。

さて、記憶をつかさどる脳の場所は「海馬」と言われています。

病院では大井先生の診療になんども同行し、そのなかで発達障害のお子さんの脳画像を見る機会が何度かありました。

みんな「海馬」が立派なんですよね。不思議なことに。

お母さんからのエピソードからも、記憶力が抜群によいお子さんのはなしを聞くことがおおいです。

実際、自閉症のお子さんの脳重量は大きかったという研究結果もあり、脳の過剰な働きによって覚えすぎてしまう、そのためにこだわりに繋がっているなんて言われることもあります。

また、知能検査や発達検査をおこなうと、ときどき驚くべき記憶力をもつお子さんもいます。

しかし、記憶力と生活は別問題。ばつぐんな記憶という情報を上手に使いこなせない場合は、やはり活動がうまくできないのです。

ぎゃくに、知的に障害があってメモリーが少なくても、繰り返し行うことで決められたことを覚えたり、環境を整えてあげることで生活が送れる場合も多々あります。

やはり、上手に生活するには脳力のバランスが必要ということなのでしょうか。

結果、ピザのカードゲームからかけ離れてしまいました…
100円で買えますので、遊んでみてね！