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前例ゼロ!学校のケース会議に専門家を呼ぶ方法と母親目線のメリット

まずはここから!小児リハを学ぶ
前例ゼロからのケース会議

野球の練習でも酷使された靴は、もう穴が開いてボロボロ…。四男の新しい靴を買ってきました。
靴を買うときって、子供の成長を感じる瞬間のひとつであると、わたしは思います。
ちいさかった足が、どんどんサイズを変えて、親のサイズに近づいていく。うれしいやら、寂しいやら。

小さな靴が懐かしい どうも、ゆーです。
ちいさな、ちいさな靴を見るたびに、その時の子どもたちの姿が、まぶたの裏に浮かびます。

 さて、支援が必要なお子さんに対して学校で行われる「ケース会議」。学校の先生や相談員の先生だけでなく、子どもに関わっているリハビリスタッフや放課後等デイサービスのスタッフにも来てほしい。でも、うちの学校にはそんな前例はないし…。

 前例が無かったら、作っちゃえばいいじゃない!

 今回は、リハビリスタッフや放課後等デイサービスのスタッフを学校に呼ぶため、どのような事をしたのか、そして母親目線からみた学校以外の関係者をケース会議に呼ぶメリット解説していきたいと思います。

こんな方におススメ!
✧٩(ˊωˋ*)و✧

・お子さんが支援を受けているご両親
・学校のケース会議に専門家を呼びたい
・子どもの支援に関わる学校の先生、専門家

 この記事は、2021年12月8日に配信されたYOUTUBEなま解説ライブで、当事者であるmocaさんがお話してくださった内容をまとめたものです。記事の後半に「切り抜き動画」がありますので、動画も合わせてご覧ください。

専門家を呼ぼうとおもった、きっかけ

moca
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小学校での出来事を、リハビリの療法士さんや、放課後等デイサービスの職員さんに、何回も同じこと言わなきゃならない。

 ケース会議を行うお子さんは、小児リハビリや放課後等デイサービスの支援を受けています。お母さんは支援サービスのスタッフに対して、学校での出来事や様子について、それぞれの場所で同じことを話さなければなりません。
 例えば他の学校以外の方に話をするとき、学校がどういう感じでやってるのかっていうのまずお話ししてから話すっていうので、すごく時間が限られてる中で話をしなければいけないのです。

moca
moca

 発達障害の子に対する関わり方について、学校の先生にもうちょっと知ってほしいなって思うことがあります。でも、わたしは学校の先生からしたら「いちお母さん」。
 わたしが説明しても、説得力がない。

 もちろん学校の先生も発達障害については、積極的に学んでいるでしょう。
でも正直な話、発達障害の子に対する関わりとして、もうちょっとこうしてほしいな、知ってほしいなって思うこともあります。
 それをお母さんの口からは、なかなか言いにくいことでもあります。というのも、やはり先生たちは「教育のプロ」です。
 先生達からしてみれば素人のお母さん、ただの「いちお母さん」として見られることもあるでしょう。だから、専門の人たちがこういう風におっしゃってましたって言っても、説得力に欠けてしまうのです。

ケース会議に呼ぶ方法 3つの流れ

最初は「呼んではダメ」と思っていた

moca
moca

最初は呼んじゃダメだと思ってたんですよ。来てもらえないものだと思ってたんです。

最初は来てほしくても、呼んだりしてはダメだと思っているお母さんも少なくないでしょう。でも、そこに疑問を持つことから始まります。

療法士と放課後等デイサービスの職員に相談

moca
moca

作業療法士と放課後等デイサービスのスタッフに相談してみました。

「ぜひ行きたい」「呼んでもらえるなら行きたい」という回答でした。

 小児リハビリの療法士や放課後等デイサービスのスタッフ、その他外部の関係者のすべてが行きたいと思っているわけではありません。
 だから、「ダメでもともと」 まずは、あなたが相談しない事には始まりません。
意外にも良い答えが返ってくるかもしれないのです。

学校の先生に相談

moca
moca

学校としては「相談員の先生がオッケーならオッケーです」みたいなスタンスだった

 支援に関わっている、外部の人たちの了承が得られたら、今度は学校に相談をします。
今回の例では、非常にラッキーなことにケース会議に参加している相談員の先生が、リハビリを紹介した人物であり、もともと作業療法士への理解があったことです。
 また、学校側も相談員の先生が良いなら、呼んでよいというスタンスでいたことにより、スムーズに話が進みました。じつは、この相談員の先生がケース会議の主導権を握っていたのです。

・ケース会議の主導権を握っているのは誰かを把握する!

・その主導権を握っている人物の理解を得る

 ここまで準備がととのえば、あとは療法士や放課後等デイサービスのスタッフに連絡をして、スケジュールを合わせてきてもらうということになります。

学校以外の関係者を呼ぶメリット

 母親目線からみた外部の関係者をケース会議に呼ぶメリットは、次の通りです。

・学校の先生以外の人も交えて、みんなでわが子のことをすごく考えてくれて、話をしてくれる

・進級などで担任の先生は変わっても、ケース会議の外部関係者は顔ぶれが変わらないことによって、話がスムーズに進みやすい

・話がスムーズなので、大事な話に時間をかけられる

・支援を受けているそれぞれの場で、学校のことを説明する時間が省けるため、相談したい内容をきちんと話すことができる

・つらくて涙が出てきちゃう時もある。でもそれをみんなで受け止めてくれる。

moca
moca

すごく本当に嬉しい。「自分も頑張ろう」っていう気になるんです

重要なのは、日ごろからの関係性を友好に保つこと

moca
moca

気を付けていることは、学校との関係性を友好に保つこと。

 何事も大きな変化があるときは、だれしも不安になります。学校の先生だってそうです。その大きな変化を起こす時に絶対必要なことが「友好関係」を築いている事です。

 学校側と対立していては、あなたの声を聴いてもらいにくいかもしれません。まずは、あなたの気持ちや思っていることを聞いてもらわないとなりません。そのためには、学校側と良い関係を築いておく、信頼関係を作っておくことが、もっとも重要であるといえます。

moca
moca

いろんなことがあったとしても「ありがとうございます」っていう気持ちを忘れずに!

お母さんから広げる支援の輪

moca
moca

知り合いの人とか、ママ友とかには放デイの先生とか呼んでいいんだよとか、いろんな人呼んでいいんだよっていうのを伝えるようにしてます。

 このお話をみて、療法士を呼んでみたい、支援サービスの関係者をケース会議に呼んでみたいと思ったら、胸を張って行動しましょう。文部科学省も、関係者全員の参加を望んでいます。

 そして、もし外部の関係者を呼ぶことができたら、今度はあなた自身からママ友や療育を一緒に受ける仲間に情報を発信してください。

お母さんから広げる輪は、一人ひとりがつながることで、大きな輪につながっていくことでしょう。

YOUTUBEなま解説 きりぬき動画

mocaさんがお話していた内容を、文字に起こしました。
そのまま読んでいただいても良いですし、動画をみながら合わせて読むと、さらにわかりやすくなります。

YOUTUBE 切り抜き動画

お話していた全内容(一部読みやすく改編)

 一番下の子がケース会議うけてるんですけど、そこでは今作業療法士さんとあと放課後等デイサービスのスタッフの方、たまに来れる時と来れない時ももちろんあるんですけど、または心理士さんも来てくださったりする時があるんですよね。

 でも一番最初は私だけだったんですよね、やっぱり。でも、ここに放デイだったり、リハビリだったり通ってて、お母さんって結局それぞれの場所で同じことを何回も言わなきゃならないっていうのもあるんですよね。そうなんですよ。何回も同じこと言わなきゃならないし、例えば他の学校以外の方に話をするとき、学校がどういう感じでやってるのかっていうのまずお話ししてから話すっていうので、すごく時間が限られてる中で話をしなきゃいけないんですよね。

 結局やっぱリハビリをやったり、放デイとかだとお迎えに行った時とかしか話が出来なかったりする中で、やっぱ全部話しきれないことがすごく多いんです。そうすると中途半端にこう情報がいってしまう。

 私は特にリハビリで関わり方をお母さんが学ぶ場だ。それを私は学んでて、でも先生たちも、もちろん学校の先生である程度こう色々学んでいると思うんですけど、発達障害の子に対する関わりとして、もうちょっと知ってほしいなって思うこともあったんですね。
 でもそれって私の口からなかなか言いにくいっていうのもあった。先生達からしてみれば素人のお母さん、ただの「いちお母さん」として見られることもあるので、こういうふうにおっしゃってましたって言っても、説得力に欠けるっていうのもあった。

 最初は呼んじゃダメだと思ってたんですよ。来てもらえないものだと思ってたんです。でもやっぱ来て欲しいなって思って、作業療法士と相談したら「行きたいです」って言ってくれて、放課後等デイサービスの方に言ったら「行けるなら」みたいな感じでした。だとしたら、「ここは頑張るしかないかな」って思った。

 ラッキーだったのは、相談員の先生がうちの子のリハビリを紹介してくださってた。その相談員の先生が、そもそも作業療法士さんの重要性を理解してる方だったんですね。学校としては「相談員の先生がオッケーならオッケーです」みたいなスタンスだったんです。
 その相談員の先生がある意味支援の主導権を握っているような状態だったんです。長年、結構やってる相談員の先生だったので、意見が通りやすかったんですよね。学校の先生とか、校長先生だったり。なので、すごくそれは説明して、そしたらオッケーですってなったのです。
 まず作業療法士さんを皮切りに、いろんなことそういう他の支援させて頂いてる方達にも声かけてきてもらうようになった、という感じですね。

 本当に来てもらって、皆さんが自分の子どものために色々考えて、その限られた時間ではあるんですけど、みんなでわが子のことをすごく考えてくれて、話をしてくれるって言うだけでも、すごく本当に嬉しい。
「自分も頑張ろう」っていう気になるんですよね。皆さんがコレだけやってくれてる、考えてくれてるんだから、私も頑張んないとなっていう風に、身が引き締まる思いにもなる。 
 やっぱ涙が出てきちゃう時もあるんですよ、つらくて。でも皆さんがすごいそれを受け止めて下さるのも本当に救われる。

 私は正直、今まで呼んだら駄目だと思ってたので、前例を作りたかったんです。学校に外部の人たちが来てもいいんだっていうものを、どんどん根付かせていきたい。これが当たり前にしてきたい。
 知り合いの人とか、ママ友とかには放デイの先生とか呼んでいいんだよとか、いろんな人呼んでいいんだよっていうのを伝えるようにしてます。是非読んだほうがいいよって。もういいことしかないって言って。

 私から発信して、広げていけることは広げていく。私は職場に行ったら職場で我が子が「こういうふうにしてもらっている」から、私たちも動けることがあったら、上司の人とかに「お母さんにちょっと声かけてみたらどうですかね」みたに。それで学校に行ってもオッケーなら、出来る限り行ってお話をしたほうがより良い支援が出来るんじゃないか。ということで、ちょっとずつ行き始めてるんですよ。

本当に良いことしかないんですよ。本当にみんなが学べる場所である。

 毎年、担任の先生も変わるじゃないですか。担任がかわるたびに、この発達障害の子を持った親御さんは新しい担任の先生に一から説明をするんですよね。引継ぎとかはされてるんですけど前の担任の方から。でもやっぱりそれだけでは不十分な部分もあるので、一から全部話をする。
 発達障害の子の保護者会というのがありまして、そういうところでいろんなお母さんと話をすると、「その時大変なのよね」みたいな。ある一人のお母さんは「全部パソコンで打ってメモ紙を渡すようにしてます」っていう人もいる。

 しかし、担任の先生が変わっても、ケース会議に来てる人たちの顔ぶれが変わらなければよりスムーズに話も行くじゃないですか。
 大事な話にかけられる、今の時間にかけられるようになるじゃないですかね。話したいこと、話さなきゃいけないこと、例えばお母さんとか子供の現場のこととか。時間が有効的に使える。

お母さんたちは、胸を張ってお願いしていいと思います。

 気を付けていることは、学校との関係性を友好に保つこと。
 これはすごく大事です。子供の支援を円滑にするために。学校の担任の先生だったり、学校側と対立してしまうとなかなか支援がうまく行かないっていうのもある。
 こういう新しいことをしようとか、他の外部の人に聞いてもらおうってなった時に、話が進みにくくなってしまうこともあると思う。

 お互いに、感謝する気持ちを忘れずに、いろんなことがあったとしても「ありがとうございます」っていう気持ちで、いつもお話しさせてもらってるんですね、先生達には。
 
 なので、それはすごく大事なものなので、皆さんも思うことは色々あると思うんですけど、我が子の為と思い。「グッ」とこらえる時ももちろんあります。でも結果それが子供にとっては、すごくいいことにつながる。
 
 愚痴は私たちがいくらでも聞くので。ぜひぜひ友好的な関係を築いて、こうやって支援が繋がっていたらいいなって思ってます。ありがとうございます。

まとめ

 療法士からの目線だけではなく、当事者であるmocaさんからの目線でケース会議をみてみました。やはり感じるのは、「たった一人のお子さんをそだてるプロ」であるということです。わが子のために、周囲の人材をマネジメントする様はプロそのものです。

 胸を張って、わが子のために動きましょう!
 
 YOUTUBEのライブ配信では、チャットを利用してmocaさんと話すことができますよ!
また、ツイッターもやっていますので、気になった方はぜひチャンネル登録とフォローをお願いします。

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