読書感想文のだいたいの量は、
1~2年生は原稿用紙 2枚以内(800字以内)
3~6年生は原稿用紙 3枚以内(1200字以内)
規定で決まっているみたいです。地方によって違うかもしれませんが。
これを読めば、だれでも簡単に読書感想文がかけます。パート5はさいごのまとめ。
いよいよ、感想文が完成します。
パート1から4まではコチラから
ポイント⑦ 「テーマ」「軸」にそって思ったことをポジティブにまとめる
この本から「○○」を感じました。「○○」が大切だということに気がつきましたという内容の文章を書きます。
あなたが作文で伝えたいことはなんですか?
一番重要だと思うことはなんですか?
「お友達を大切にしたい」「不思議な生物のことをもっとしりたい」「戦争の怖さ、いのちを大切にしたい」などなど、本のテーマとキーワードになる部分が、話をまとめるときにも必要になってきます。
賞がとれる感想文にするまとめ方のコツ
学校の先生は、なんといっても「前向き」「ポジティブな考え」に対して高評価をあたえます。
つまり、
わたしはこうしていきたいという前向きで、ポジティブなまとめ
この書き方にすることによって、良い印象で話を終えることができます。
本を読んで、何をまなび、それをどう活かしていくのかということが、わかりやすく伝わります。
作文の冒頭部分で結論となる部分を書こうと提案しました。話をまとめるときに、それと内容が外れてしまうと、文章としてまとまりませんのでご注意ください。
具体的にどのように話をまとめればよいのでしょうか。
先のパートであげたふたつの本を例にして、みてみましょう。
例①「あかたろうの1・2・3の3・4・5」というお話
あかたろうの1・2・3の3・4・5 (おにのこあかたろうのほん 1)
北山 葉子
偕成社
1977-03T
これを使った感想文の例
おにのあかたろうくんは、お母さんが作る料理が自分の大好物のカレーだとわかって、うれしい気持ちやありがとうの気持ちをこめてビックリさせる魔法にしたんだと思います。
私もいつか、お母さんやお父さん、お友達にありがとうの気持ちをこめて、たのしく驚かせる、そんなみんながよろこぶ魔法みたいなことをしてみたいなと思いました。(156字)
例②アメリカン・ブッダより「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」
柴田勝家氏のアメリカン・ブッダより「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」というSF短編小説
柴田 勝家
早川書房
2020-08-20
これを使った感想文の例
私は、この作品から科学技術がどんなに発展しても、それを使うのは人間で、それはその人にとっての現実である。一人ひとりがちがったフィルターを通して見えた世界、感性を受け入れることが大切だと感じました。私が見た世界も、友人がみた世界も、そして作中に出てくる仮想現実に生きる人々が見ている世界もまたその人にとって現実です。そして、いま見えている世界、いま感じている世界、今を生きる私たちだからこそ、その今の経験が未来の自分を作っていくのだろうと思います。
私はいま感じたこと、いま見たことといった、「今」を大切にすると同時に、一人ひとりの多様性を認め、それぞれの世界をお互いに楽しむような人になりたいと思いました。(302字)
まとめ
読書感想文を書くための解説っていろいろあると思いますが、私はこの書き方や考え方で子供に教えています。あるいは、子どもと一緒に本を読みながら、このポイントを子供に質問して、作文にしています。
最後になりましたが、感想文のかき方を5つのステップに分けてイラストにしました。
感想文に悩むあなたや、お子さんのお役に立てたら幸いです。
お疲れさまでした!
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