タイトルにある通り、夏休みに書いた読書感想文が入選しました!
今回は、番外編として入選作品を例文としてご紹介します。
作文につかった本
怪談レストラン(37)人食い花レストラン
童心社
2005-05-20
怪談話がいくつも載っている作品です。怪談話から、いかに日常の出来事につなげていくかが見所です。正直、とても書きにくかった…。
では、さっそくご覧ください。
タイトル「毎日続けるからわかる大切なこと」
努力をすること、それを続けていくことが大切です。楽をして何かを手に入れても良いことはないのです。
この本は植物に関係したこわい話がたくさん書かれています。その中で一番こわかったのが「アルラウン」という話です。これはびんぼうなふうふがアルラウンというお金を増やしてくれる植物を手に入れることから始まります。アルラウンはマンドラゴラという植物の根っこで、その姿は赤ちゃんそっくりです。ふうふはアルラウンを手に入れたことでたちまちお金持ちになりましたが、その正体はなんと悪まだったのです。楽をしてお金持ちになったかわりに、ふうふは地ごくに落ちてしまいました。
「やっぱり人間は、地道にはたらくのがいちばんなんだよ。」
この文は、物語の最後の部分です。お金が欲しいからといって、楽をしても良いことはない、毎日何かを続けて努力していくことが大切とこの物語を読んで感じました。また、夫婦の命がつきるときが近づくにつれて、悪まが何度も現れています。この悪まから逃げようとアルラウンをどこかにすてに行っても、また戻ってきてしまいます。この悪まからはにげることができない様子と一緒に本にはぶきみなアルラウンの絵が描かれていて、そのこわさが読んでいるぼくにも伝わってゾクゾクした気持ちになりました。
ぼくは運動をするのが大好きです。運動ができると筋肉がついて健康になるし、たくさんのスポーツにチャレンジすることができます。でも、この物語のふうふのように努力しないで、楽に運動ができるようになったらどんな気持ちになるでしょうか。楽をしてスポーツの試合やオリンピックで金メダルをとったら、うれしいでしょうか。
ぼくはいま野球の練習を毎日しています。ボールを投げたり、バットでボールを打ったりしています。毎日練習すると、だんだん上手にボールが打てるようになりました。その時、ぼくはとても楽しい気持ちやうれしい気持ちになります。だから、もっと練習しようと思います。毎日練習をしないで急に上手になったら、このうれしさを感じないかもしれません。だから、楽をしても勝ってもぼくはうれしいとは思いません。
このふうふは地ごくに落ちてしまいましたが、楽をするとそのかわりに何か大切なものをなくしてしまうと思います。そして、毎日続けるからこそわかる、うれしさや楽しさがとても大切だとおもいました。ぼくはこれからも野球の練習や勉強を一生けん命毎日続けていきたいと思います。
(合計 1009文字:原稿用紙 3ページ)
*この例文は、先生の手直しが入る前のオリジナルです。また、小学校3年生ということで、習っていない漢字はひらがなになっています。
まとめ
この本はいくつか怪談話が載っているので、そこから題材となる話を選び出すことが、まず大変でした。ただ、怪談話の良いところは、教育的な話もなかにはあるということです。今回はそれを上手に利用しました。
子どもと一緒にステップに沿って感想やエピソードを聞き出しながら、話をまとめていきます。感想が一言、二言しか出てこないので、それを掘り下げるのに苦労しますね。
あなたの感想文の参考になれば幸いです。
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